「怒られているうちが華」は大嘘!信じなくていい理由

公開日 2021年9月12日 最終更新日 2021年12月30日
会社員として働いていると、「怒られているうちが華」「怒られなくなったら終わり」などと言われたことがある方は多いでしょう。
当然のように言われる言葉ですが、この言葉は本当なのでしょうか?結論から言うと「大嘘」であり、全く信じる必要はありません。
ほとんどの場合、怒る側の都合で使われる言葉であり、怒られる側(部下や後輩)に自分のスキル不足や理不尽さを誤魔化す目的で用いられます。
今回はこの「怒られているうちが華」という言葉は大嘘であり、信じなくてもいい理由について解説していきます。
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怒られるうちが華とは?
この「怒られるうちが華」という言葉ですが、人から注意されるということはそれだけ気にかけてくれている証拠であり、注意されなくなったらもう気にもされなくなるということです。
似たような言葉に「言われるうちが花」や「怒られなくなったら終わり」というものもありますが、意味はほとんど同じです。
私生活に関してもそうですが、仕事上でよく使われる言葉です。
怒られているうちは自分の失敗や欠点に気がつけますが、怒られることが無くなるとそれらを指摘してもらえず、もう成長できないような事態になるとされています。
怒られるうちが華が大嘘な理由

この言葉が大嘘な理由に関してですが、「上司や先輩が自分に都合のいいように使っている」ことが挙げられます。
この言葉を盾にして自分の能力不足を誤魔化しているケースが非常に多いです。それでは具体的に見ていきましょう。
怒るしか指導方法を知らない
まず、上司や先輩が怒ったり叱ったりすることでしか、部下の指導をできないことの言い訳に使っていることが理由の一つです。
本来、部下のミスや能力不足に対し、それをどう改善するか考えるのが上司の仕事です。
しかし、それをうまく考えられなかったり指導するのが面倒になり、適当に怒って済ませようとします。
その上、「お前の為にやってるんだ」という風に自分は悪くないようなニュアンスでこの言葉を使用します。
これは上司側の仕事放棄であり、ただの怠慢に過ぎません。
関連記事:部下は叱られても伸びない!褒めたほうが成長する理由
パワハラを誤魔化している
酷い叱り方をして自分のストレスを解消している上司が、問題にならないように使う言葉なのも理由の一つです。
理不尽なパワハラをしておきながら、「お前の為」と思い込ませることで人事や労働基準監督署へ相談される事を防ごうとしています。
そもそも永遠に怒り続ける
「怒られるうちが華」なんて言葉を自分で使う人間は、そもそも永遠に怒り続けます。
怒られなくなる時はずっと来ないので、この理屈でいうと永遠に華ということになります。
結局、この言葉を悪用し、自分の理不尽さを誤魔化しているだけなので全く気にする必要はありません。逆に、下手に信じることで上司を付け上がらせることになりかねません。
ただの自己満足
まともに部下の指導ができない人間が、何となく指導した気になるために言うケースが多いです。
完全にただの自己満足であり、部下側に何も良い事はありません。当然ですが、これにより部下のミスが無くなったりスキルアップすることはあり得ません。
最後に
今回は、怒られているうちが華という言葉が大嘘であり全く信じなくていい理由について解説しました。
この言葉を自分で使う人間は、自分の能力不足や理不尽さ、パワハラ等を誤魔化しているだけです。「お前の為に叱っているんだ」と自分の行為を正当化したり、「怒られなくなったら終わりだぞ」と部下に危機感を抱かせているに過ぎません。
本当に有能な上司であれば、叱る以外の教育・指導を行ないますし仮に叱るにしても自分でこの言葉を使用しません。
上司側から言われても真に受けないようにすることが重要です。
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