部下は叱られても伸びない!褒めたほうが成長する理由

部下は叱られても伸びない!褒めたほうが成長する理由

公開日 2021年8月2日 最終更新日 2022年2月12日

「部下を成長させるためにあえて厳しく叱る」こう考えている上司は結構います。

特に昔はその傾向が強く、一歩間違えたらパワハラとも取られるような叱り方をしている人間もいました。

ハラスメント問題やコンプライアンス等もあり、今では厳しく叱る上司は減少していますが、とは言えまだまだ存在するのは事実です。

しかし、そもそも部下は叱られたからといって伸びるのでしょうか?答えはNOです。

成長させるために厳しく叱る行為は逆効果であり、デメリットしかありません。

今回は、部下は叱られたからといって伸びない、むしろ褒めたほうが成長する理由について解説していきます。





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なぜ叱られても伸びないのか

部下を叱って伸ばそうとするのは、「叱られると悔しくて頑張るだろう」という考えが根底にあります。

これがそもそもの間違いです。

以前なら、頑張れば頑張っただけ給料も上がり、出世しようと努力するのに値する環境でした。

そういった理由もあり、「叱られたら努力して見返してやろう」と考えられたのですが、今は違います。

頑張ってもそれに見合うだけのメリットが少なく、また上のポストが埋まっている会社も多いため、仮に頑張ったとしても見返すことができません。

であれば、叱られたとしてもやる気が出ないのは当然です。

また、叱られた場合、本人の自信や自尊心が深く傷つきます。

叱られたら叱られただけどんどん自身を失い続けることになるでしょう。

当然、自信の無い人間は成果を挙げることができず、成長も止まります。

そして、先にも書きましたが現在はちょっとしたことがハラスメント問題に発展する可能性があります。

叱り方を間違えると大問題になることもあります。

この様に、部下を叱って伸ばそうとする行為は全く無意味な上、様々なデメリットが発生するので辞めたほうがいいでしょう。

ただし、成長させる目的で激しく叱るのはダメですが、ミスに対する再発防止のため適切に叱るのは勿論ありです。

関連記事:仕事のできないイライラする部下にどう対処すべきか

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褒めたほうが成長する理由

叱って成長させようとするのは全く無意味だと書きました。

ではなぜ褒めたほうが成長するのでしょうか。

その理由は、「自分に自信が付く」「期待に答えようとモチベーションが上がる」「コミュニケーションが取りやすくなる」などが挙げられます。

理由を一つずつ見ていきましょう。


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自信が付く

叱られると自信が無くなっていくのと逆で、しっかりと褒めることで自信を付けることができます。

自信をもって仕事をすることは非常に重要で、例えば営業職なら自信の無い営業担当よりも自信がある営業担当のほうが顧客から信頼され、売上げが上がることが考えられます。


期待に答えようとする

叱られるとやる気が無くなってしまいますが、褒めることでやる気が漲る人間は大勢居ます。

「今回成果を上げて褒められたので次回はもっと頑張ろう」といった思考になり、自主的に努力するようになります。

また、その際は「部下に期待している」ことをしっかりと伝えてあげることが大切です。

逆に叱り続けると「どうせ何をやっても無駄だ」と考えるようになり、モチベーションが殆ど無くなります。

適切な報連相ができるようになる

上司が部下を叱ってばっかりいると、萎縮してしまい話しかけるのにも恐怖を感じるようになります。

そうなると、ミスの報告や進め方の相談等に支障をきたします。

ミスの報告が遅れると損害が増える可能性もありますし、相談ができないと間違った方向で進めてしまうこともあります。

この様に怒ってばかりいるとコミュニケーションが取れなくなります。

逆に頻繁に褒めてあげることで、部下は上司へ話しかけやすくなり、報連相をしっかりと徹底することによって損害を防いだり、正しい仕事の進め方を学べるので成長するでしょう。


 

最後に

今回は部下は叱られても伸びない、褒めたほうが成長していく理由について解説しました。

昔ならまだしも今の時代、部下を叱って伸ばそうとするのは全く意味が無く、百害あって一利なしです。

しっかりと一人前に成長させるには褒めてあげることが有効です。 

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。