福利厚生とは何か?どんな種類があるの?

福利厚生とは何か?どんな種類があるの?

公開日 2021年3月30日 最終更新日 2021年8月28日

福利厚生という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

言葉は聞いたことはあるけどどんなものか良く分からないという方もいるのではないでしょうか。

仕事を探す上で給与はもちろんですが福利厚生も重要な要素になります。

そこで今回は、今まさに就職活動や転職活動をしている、特に若い方向けに福利厚生とは何なのか、どんな種類があるのかを解説していきます。





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そもそも福利厚生って何?

福利厚生とは、企業が労働者へ支払う給与以外のサービスや報酬のことをいいます。

従業員の労働意欲を向上させたり、良い人材を確保するために企業は様々な福利厚生を用意しています。

また、福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の大きく2つに分けることができます。
この2つの違いは、前者は条件に該当する企業は必ず設けなければならないと法律で定められているもので、後者は企業が独自・任意に設けているというところです。

それでは、それぞれどんなものがあるのかご紹介します。


法定福利厚生

法定福利厚生の代表的なものは「雇用保険」「健康保険」「厚生年金」「労災保険」「介護保険」です。

これらは法律で定められた条件を満たしている企業は必ず設けなければならないもので、よほど小規模な個人事業所でもない限りどの企業でも加入することになります。

特徴としては、これらの保険料の一部を会社が負担することで従業員の負担を減らしているというところです。

それではそれぞれ具体的に解説します。

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雇用保険

雇用保険は、会社を辞めたり育児休業を取得したりして、収入が無くなったときのための保険です。会社を辞めた際に受給する、失業保険は多くの人にとって馴染み深いでしょう。

離職前の2年間で、合計12ヶ月間加入していることが失業保険を受給する条件です。

関連記事:失業保険を貰う条件と手続き方法解説

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健康保険・厚生年金

健康保険と厚生年金は、合わせて社会保険と呼ばれるものです。健康保険は病院で受診する際、本人が負担する金額が安くなる制度です。

厚生年金に加入していると、老後に国民年金と合わせて貰う事ができるので金額が増えるようなイメージです。


労災保険

労災保険とは、その名の通り業務中や通勤中に病気や怪我を負った際に給付される保険です。

業務中だけでなく、通勤中に起こった事故などでも適用されることが特徴的ですが、寄り道をしていたり、通勤ルートを大きく外れていたりすると対象にならないこともあります。


介護保険

介護保険は、介護が必要な人間にその為の費用の一部が給付される保険です。

40歳以上の人間に加入が義務付けられている為、それ以下の年齢だと保険料を支払うことはありません。

法定外福利厚生

法定外福利厚生は、企業が独自に設けている福利厚生です。

種類は企業によってまちまちですので、就職活動や転職活動において企業を選ぶ基準のひとつにするといいでしょう。

住宅手当(家賃補助や社宅)、家族手当、通勤手当(交通費・定期代)社員食堂、フィットネスジムや保養所、託児所など様々なものがあります。

傾向としては大企業のほうが中小企業よりも充実しているケースが多いです。

中にはこれらがほとんど無い企業もありますので就職先を探す上で注意が必要です。

また、以前は全社員一律の福利厚生を設けている企業がほとんどでしたが、近年は「カフェテリアプラン」といって、従業員一人ひとりが福利厚生メニューから自分に必要なものを選べるといった制度を設けている企業も増えてきました。

それでは具体例をご紹介します。

住宅手当

社員が支払っている家賃の一部を会社が負担するといった福利厚生です。

内容は様々で、格安の社宅に入居できたり、今住んでいるマンションの家賃の何割かを会社が負担、又は毎月2万円といったように一定の金額を負担してくれたりします。


家族手当

配偶者や子供がいる社員に対し、給料とは別に手当てを支給するといった制度です。子供の人数や年齢で金額が変わってくるのが一般的です。

また、結婚したり子供が生まれたタイミングで一時金を支給する企業もあります。


通勤手当

通勤手当は所謂交通費です。これはイメージしやすいと思います。

電車やバスで定期券を購入し、その定期代を会社が支給するといったものです。企業によっては上限額が決められており、それを超えた場合は実費になるケースもあります。


社員食堂

社内に食堂があり、そこで格安の食事ができるといった福利厚生です。また、食堂ではなく仕出し弁当を利用している企業もあります。

基本的には価格が安いのですが、中には外食するのとほとんど変わらない金額の社員食堂もあります。

そういったところは、福利厚生とは言ってますが実質的に社員の食事で利益を出そうとしているため、ブラック企業の可能性があります。

最後に

今回は福利厚生とは何か?その種類についてご紹介しました。

就職活動や転職活動で企業を選ぶ際にどんな福利厚生があるのか調べることが重要になってきます。

給与が高くても福利厚生がほとんどない場合より、給与が安くても福利厚生が充実していた方が結果的にプラスになるケースもあります。

どちらが良いかは人それぞれですが、将来後悔しないよう良く考えて就職先を探す事をおすすめします。


 


 

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。