裁量労働制とはどんな働き方?労働者にメリットはあるの?

仕事を探していると「裁量労働制」という言葉を目にする機会があると思います。
これはいったいどんなものなのでしょうか?
これを簡単に説明すると、「労働時間に関して実際に働いた時間ではなく、事前に決めた時間働いたとみなす制度」です。
この働き方は一部の企業、職種で採用されており、それがしっかりと運用されているなら労働者にとってもメリットがある制度です。
今回は、裁量労働制とはどんな働き方なのか?労働者側のメリットについて解説します。
裁量労働制とは?

先にも書きましたが、裁量労働制とは、実際に何時間働いたかは別として、事前に決められた時間分働いたとみなす制度です。
例えば、みなし労働時間が7時間に設定されていた場合、実際に働いた時間が5時間であろうが8時間であろうが、7時間働いたことになります。
また、この制度の特徴として始業・終業時間を定めずに何時から何時まで働くかは労働者の裁量によって決めることが出来るというものがあります。
つまり、求められる成果を上げてさえいれば、昼に出社して夕方に帰るなんて働き方も可能になります。
ただ、この制度を適用することが認められている職種は限られており、一部の専門職においてのみ適用することが出来ます。
関連記事:フレックスタイム制とは?働くメリットとデメリット解説
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裁量労働制のメリット
裁量労働制とはどんな働き方なのか解説しました。
それでは、労働者がこの制度の会社で働く上でメリットはあるのでしょうか?
答えは「YES」です。
ただし、それはあくまで制度を悪用せずにしっかりと運用している会社においてのみです。
中には、裁量労働制であることを悪用して労働者に不利な働き方を強いるブラック企業もあるので注意する必要があります。
それでは、労働者側のメリットについて詳しく見ていきましょう。
始業・終業時間を自由に決められる
裁量労働制において、労働者の評価は働いた時間ではなく成果で決まります。
成果さえしっかりと上げていれば、何時から何時まで働くかは自由に決めることが出来ます。
普通の会社だと始業時間や終業時間が決まっているため、会社に強く縛られることになります。
逆に、裁量労働制の場合は始業・終業時間というものが定められていないので、ライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。
これが労働者側のメリットだと言えます。
労働時間を短くできる
先にも記載しましたが、この働き方はあくまで労働時間ではなく成果で評価されます。
始業時間や終業時間が自由なのと同様に、成果を上げさえすれば、何時間働いたかは問われません。
通常の働き方であれば1日8時間は最低でも拘束されます。
しかし、裁量労働制でしっかりと成果を上げることが出来れば、1日に3時間、4時間程度しか働かないといったことが出来ます。
この様に、普通の会社とは違い、労働時間を短くすることが出来るのも労働者側のメリットです。
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最後に
今回は、裁量労働制とはどんな働き方なのか?労働者側のメリットについて解説しました。
始業時間や終業時間を自由に決められたり、労働時間を短縮することが出来るといった様に、普通の会社・働き方では到底不可能なことが出来るのは大きなメリットだと言えます。
これを実現することが出来れば、自分のライフスタイルに仕事を合わせることが可能なので、人によっては素晴らしい制度だと感じるでしょう。
しかし、労働時間が自由になることを悪用し、長時間労働や残業代の未払いなどを行うブラック企業が存在することも事実です。
もし、この制度がある会社に転職しようと思うのであれば、それがどんな会社なのかしっかりと事前に調べておくことをお勧めします。
間違っても、制度を悪用するブラック企業に入らないようにしましょう。
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