休職ってどんな制度?給料は出るの?

公開日 2021年4月12日 最終更新日 2022年3月18日
「休職」という制度をみなさんご存知でしょうか?
言葉は聞いたことがあるけど、具体的にどんな制度なのか良く分からないという方もいらっしゃると思います。
「怪我や病気になった人が使う制度だし自分には関係ない」といった認識の方も多いですが、突然病気になったり怪我をしてしまうことは誰にでもあり得る事です。
いざ、そうなった時に慌てて調べるのも大変ですし、場合によっては損をすることもあるので事前に知っておいたほうが良いでしょう。
そこで今回は、「休職」とはどんな制度なのか、休職中は給料が出るのか等解説していきます。
スポンサーリンク
休職ってどんな制度?
休職とは、「労働者が業務に就けない事情が発生したときに、業務への従事を停止させる」つまり、会社を長期間休める制度です。
また、休職中は雇用関係も継続しているので退職とは全く違った扱いになります。
休職制度を利用する例としては、「業務外に発生した事が原因の怪我や病気」「長期留学」「刑事事件で起訴された」等が挙げられます。
一般的に休職には期間が設けられていることが多く、その期間が過ぎても復職できない場合は退職扱いになります。
関連記事:休職中の過ごし方~外出や旅行はあり?
休職制度はどの会社にもあるの?
働くことができない状況でも解雇されず、雇用関係が維持されるというのは労働者側からするとかなりありがたい制度ですが、これはどの会社にもあるのでしょうか?答えは「NO」です。
労働基準法など労働に関する法律には休職についての規定はありません。
つまり休職制度を設けるかどうかは会社が判断することであり、制度が無かったとしても法律上は問題ありません。
とは言え、労働者が安心して働く上で休職制度は重要ですし経営者側も良い人材を確保したいと考えますので制度を設けている会社は多いです。
また、自分の会社に休職制度があるかどうかは就業規則で確認できます。就業規則に載っていない場合、制度が無い可能性が高いです。
休職中に給料は出るの?

休職中に給料が出るかは会社によって異なります。
ただし、労働基準法では「給与はあくまで労働への対価」であるとしているため、会社には給料を支払う義務はありません。
実際、多くの企業では休職中は無給としています。
逆に休職中でも給与の何割かを支払っている優良企業もありますが、少数派です。
休職中の給与の扱いは就業規則に記載されていますので一度確認する事をお勧めします。
日々、理不尽なパワハラ上司から叱られ続け、「自分はダメな人間なんだ…」と自分を責めてしまっている方に向けた書籍であり、「悪いのは自分ではなく上司の方だ」と認識出来るような内容になっています。
Kindle Unlimitedに加入されている方なら無料でお読みいただけます。
部下を潰す自分勝手な上司たち: パワハラをするクズ上司からの洗脳を解き、自尊心を守る

部下を潰す自分勝手な上司たち: パワハラをするクズ上司からの洗脳を解き、自尊心を守る
休職中に給料が出ない場合どうやって生活すればいいの?
休職中に給料が出ない場合、生活に困ってしまいますね。
また、休職中でも雇用関係が続いているので社会保険も継続して徴収されてしまいます。
つまり、給料が出ないどころかマイナスになります。
この場合、休職の理由にもよりますが、社会保険の手当や給付金を受給して生活していくことになります。
よく利用されるのは「傷病手当金」という制度です。
いくつか条件はありますが、一定期間、給料の7割弱ほどの手当金を受給することができます。※傷病手当金に関しては別記事で解説します。
最後に
今回は休職とはどんな制度なのか、休職中の給料の扱いについて解説しました。先にも述べましたが、休職制度は会社によってかなり異なります。
給料が支給されるかどうか、どれくらいの期間休職することができるのか、この辺りは安心して療養するために非常に大切なことです。
いざという時に慌てないよう事前に就業規則を確認する事をお勧めします。
スポンサーリンク
-
前の記事
無職・ニート生活のおすすめの過ごし方 2021.04.09
-
次の記事
有給休暇とは何?概要と基礎知識 2021.04.14
コメントを書く