転職面接で想定される質問とその意図を元人事が解説
公開日 2021年5月30日 最終更新日 2021年10月16日
転職をする際、一番ネックになるのが面接です。「会話するのが苦手」「何を聞かれるのか分からなくて不安」「答えに詰まったらどうしよう…」など面接が苦手と言う方は非常に多いです。
ですが、事前にしっかりと準備さえしておけばあとは流れ作業のように淡々と行なうことができます。
そのために、「面接で想定される質問」の答えを用意しておくことが重要になってきます。
そこで今回は、転職面接で想定される質問となぜその質問をするのか人事の意図を解説していきます。
回答の作り方
面接における質問の回答の作り方について解説します。
まず、質問の意図を理解した回答を作らなければ意味はありません。
極端な話ですが、「今朝は何を食べましたか?」といった質問に対して「電車で来ました」だと回答になっていませんね。
面接官が聞きたいことを理解し、率直に回答することが大切です。
最初に結論を話し、それを裏付けるエピソードを交えて説得力を持たせる答え方をしましょう。
想定される質問と意図
それでは転職面接で想定される質問と人事の意図をご紹介します。
基本的に、面接官は何の意味も無い質問はしません。聞くからには必ず何かしらの意図があります。
それは、単に応募者の緊張をほぐすだけだったり、スキルや人柄、物事の考え方を把握するためだったりと様々です。
ここで解説する人事がする質問の意図を踏まえた回答を事前に用意して面接に臨みましょう。
今日はどうやってここまで来ましたか?
自宅からここまでどうやって来たのかを問う質問です。
正直この質問に大きな意味はありません。履歴書を見れば住所は分かりますし、電車であればルートは調べればすぐに分かります。
ではなぜこの質問をするかというと、求職者の緊張をほぐす為にしています。
簡単に答えられる質問を最初にして緊張をほぐし、その後本当に聞きたい質問に移行します。
その為、素直にどうやってきたのか(電車なら乗り換えルート等)を答えられたらOKです。
志望動機
自社へなぜ応募したのかを問う質問です。この質問をする意図は、採用した場合本当に入社する意思があるのかの確認です。
これに答えられないと、「適当に色んな企業に応募しまくっている」と認識され、特に自社に興味がある訳では無いと判断されます。
その為、人事としては仮に内定を出したとしても辞退される可能性が高く、他の応募者を優先しようという考えになります。
ですので、事前に応募する企業のことをしっかりと調べ、独自の志望動機を用意しておく必要があります。
前職の退職理由
なぜ前の職場を退職したのか問う質問で、人事としては一番知りたいことになります。
この質問の意図は、自社に入社してもすぐ辞めないかの確認になります。
例えば「残業が多い」という理由で前職を退職しており、自社も同じくらい残業があるとしたらすぐに退職する可能性が高くなります。
いわばミスマッチを防ぐための質問です。これには正直に答えましょう。
下手に誤魔化して入社したとしても、早期退職する可能性が高くなります。
そうなれば本人にとっても転職先にとってもマイナスにしかなりません。
関連記事:退職時に言われる「そんなんじゃどこでも通用しない」は嘘
キャリアプランについて
入社後、将来的にどういった仕事・ポジションになりたいかの質問です。これには以下の2つの意図があります。
・ミスマッチを防ぐ
・仕事に対しての意欲があるか
本人のやりたいことが自社で達成できるのか確認し、もし達成できないようなことをしたいと考えていたらミスマッチとなるので採用から遠ざかります。
また、これを答えられないと労働・成長意欲がない人物だと判断されます。
希望年収
これは文字通り希望年収を問う質問です。これには深い意図はありません。
単に自社でその給与を支払えるか確認しているだけです。採用されようと下手に低い金額を言わず、正直に答えたほうが良いです。
ただし、「希望は~万円ですが、最低でも~万円あれば大丈夫です」といった様に妥協案も提示することで人事としては交渉の余地があるのか分かるので好印象を与えることができます。
最後に何か質問があるか
面接の最後に聞かれる、逆に企業に質問があるかの確認です。
これを聞く意図は、「自社へ本当に興味があるのか」「内定辞退率を下げたい」の2つです。
ここで何も質問をしないと自社への興味がないと判断されます。
また、内定を出した後に色々質問され、あげく辞退されるのが人事としては困ります。
その為、「何か質問したいことがあればここで聞いてくれ」と考えこの質問をします。
ここで気になったことを全て聞いてしまいましょう。よく「待遇に関わる質問はNG」なんて言われますが、そんな事はありません。
むしろ後になってから「そんなはずじゃなかった」と言われ内定を辞退されるほうが人事としては困ります。
最後に
今回は転職面接で想定される質問とその質問をする人事の意図を解説しました。
なぜその質問をするのかしっかり理解した上で事前に回答を作ることで内定に繋がる可能性が高くなります。