試用期間とは何?解雇(クビ)になることはあるの?

試用期間とは何?解雇(クビ)になることはあるの?

公開日 2021年5月31日 最終更新日 2021年10月16日

新卒・中途を問わず、企業に入社した時に「試用期間」を設けている会社は多くあります。

労働者にとっても企業にとっても試用期間は重要であり、どんなものなのか把握しておくことが大切です。

また、労働者側からしたら「せっかく入社したのに試用期間終了で解雇(クビ)になるのでは?」といった心配がつきまといます。

そこで今回は、試用期間とはそもそもどんな制度なのか、試用期間終了でクビになることがあるのかについて解説していきます。





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そもそも試用期間とは何?

試用期間とは、企業側が労働者を正式に採用するかどうか判断するためのお試し期間のようなものです。

とはいえ試用期間中でも雇用契約は結ばれており、正式な採用を前提とした期間であります。

企業によって面接の回数は異なりますが、数回程度の面接で本人の人柄やスキルを見極めるのは困難であり、その為実際に働いてもらいマッチする人材か判断し、本採用するか決定するといった制度です。

また、試用期間を設けるかどうかは企業の判断によりますので、試用期間が無い企業も存在します。

期間についてもまちまちで、一般的には1ヶ月から半年程度、最長でも1年ほどが限度だと考えられます。

その他にも、試用期間中の給与や福利厚生が本採用後と異なるケースもあります。

試用期間の有無や期間、給与や福利厚生に関しては就業規則に記載されていますので確認する事をお勧めします。


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試用期間終了で解雇(クビ)になることはある?

結論から言うと、試用期間中や終了時に解雇される可能性はあります

ただし、試用期間とは言え本人と企業との労働契約は結ばれているので、簡単には解雇されません。

たとえば、「社風に合わない」とか「仕事が遅い」などの軽い理由では解雇することはできません。

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クビになるケースとしては、以下の例があります。

・遅刻や無断欠勤がなどが頻発しており、それについて企業側が指導したのにもかかわらず改善しない
・業務スキルが著しく低く、教育したが改善しない・配置転換もしたが業務遂行が不可能
・企業側の経営状況が著しく悪化した

上記のように、企業側があらゆる手段で改善しようと努力したのにも関わらず改善できなかった場合、クビになる可能性があります。

つまり、通常の会社都合解雇レベルのことが無い限り、解雇されることは稀だと言えます。

関連記事:解雇の種類と基礎知識・退職金や解雇予告手当はどうなる?

自分から辞められる?

クビになるのではなく、実際に働いてみて様々な理由で本人から退職を申し出ることはできるのでしょうか。

答えはYESです

通常の自己都合退職と同じように退職手続きを進めることになります。

ただし、試用期間中とはいえ労働契約は結ばれている状態なので、基本的に即日退職はできません。

就業規則に記載されているルールに従わなければなりません。


最後に

今回は試用期間とは何か?試用期間中・終了時に解雇されることはあるのかについて解説しました。

試用期間は面接で判断し切れなかった部分を実務を通して企業が評価する制度であり、労働契約が結ばれているので簡単に解雇(クビ)されることはありません。

ただし、企業側が最大限努力したのにも関わらず、業務遂行が不可能な場合は解雇される可能性はあります。

その為、特に入社直後は全力で意欲的に仕事をすることをお勧めします。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。