紹介予定派遣とは?メリット・デメリット解説

紹介予定派遣とは?メリット・デメリット解説

公開日 2021年9月8日 最終更新日 2022年3月26日

就職活動や転職活動で仕事を探していると、「紹介予定派遣」という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。

求人サイトのお勧め求人や、派遣会社から「応募してみないか」と薦められたものの、「どんなものかよく分からない」「応募して大丈夫か」などと悩んでしまう方も多いです。

実際、この紹介予定派遣には正社員の募集求人や通常の派遣とは違うメリットとデメリットが存在します。

人によってはこちらの方がいい場合もありますし、逆にマイナスになってしまうこともあるため、どんな制度なのかしっかりと把握した上で応募するかどうか検討することが大切です。

ここでは、紹介予定派遣とは何か?メリットとデメリットも合わせて解説していきます。





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紹介予定派遣とは?

紹介予定派遣とは、「最初は派遣社員として派遣され、一定期間終了後に派遣先と直接雇用契約を結ぶ」制度のことを指します。

通常の派遣は、派遣元との雇用契約を結ぶだけなので派遣先(就業場所の企業)と契約を結ぶことはありませんが、この場合だと派遣期間が終わると派遣先と雇用契約を結ぶというのが特徴です。

また、直接雇用契約を結ぶことが前提ですが、実際に契約するかどうかは本人と派遣先との合意が必要になるので必ず雇用される訳ではありません。

雇用されることになったとしても、正社員の場合もありますし、契約社員の場合もあります。

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最後に気をつけなければいけないのが、派遣社員として働く期間です。

この期間は最長で6ヶ月と決められており、いくら遅くても6ヶ月経つと直接雇用されるか、そこで終了になるか決まります。

関連記事:登録型派遣で働くメリットとデメリット解説

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紹介予定派遣のメリット

紹介予定派遣という制度を利用して求職活動を行なうことにはいくつかメリットがあります。

直接の雇用に移る前に、外からでは分からないその企業の雰囲気や労働環境を知ることが出来たり、いきなり正社員に応募するよりも採用される可能性が高いこと等が一例として挙げられます。

ある意味では、いきなり正社員や契約社員の求人に応募するよりも安全と言えます。

それでは具体的に見ていきましょう。


職場環境が見れる

派遣社員として、実際に働く場所の環境を見てから直接雇用に移るかどうか判断できるのがメリットの一つです。

いきなり正社員や契約社員として雇用されると、職場環境を事前に確認することができません。

そうなると、「入ってみたものの想像と違った」「人間関係が最悪だった」などの理由で早期退職してしまう可能性もありますが、紹介予定派遣なら合わなそうであれば派遣期間終了後に打ち切ることができます。

そうすることで職歴に傷が付く事を避けられるのが大きいです。


正社員として採用されやすい

正社員として採用される可能性が高いのもメリットの一つです。

企業は面接だけで正社員として採用する事を避けたがります。

その為、最初から正社員募集の求人に応募しても中々採用されにくいというのが現状ですが、紹介予定派遣の場合、実際に一緒に働いてみて正社員にするかどうか判断できますので、ここでアピールすると直接雇用に移る可能性を高めることができます。


紹介予定派遣のデメリット

この制度を利用するメリットは大きいですが、逆にデメリットも存在します。

それは、この制度を利用することで時間を無駄にしたり、そもそも自分の目指している働き方と違うことになる可能性があることです。

紹介予定派遣を使って上手くいかなかった場合、様々なリスクが発生することになるので注意が必要です。

具体的に見ていきましょう。


必ず直接雇用される訳では無い

紹介予定派遣で働いたからといって、必ず直接雇用される訳ではないのがデメリットの一つです。

派遣期間終了時にお互いの合意があった場合のみ直接雇用されます。

企業側がスキル不足や人柄、就業態度などを理由にして直接雇用しないケースがあります。

また、直接雇用といっても正社員ではなく契約社員になってしまうこともあり得ます。


時間を無駄にする可能性がある

先にも書きましたが、派遣期間は最大で6ヶ月であり、その期間が満了してから直接雇用されるかどうかが決まります。

その為、万が一直接雇用されなかった場合、その期間丸々無駄にしたようなものになります。

その後他の企業にまた紹介予定派遣で応募すると、また数ヶ月も派遣社員のままになります。

この様に、正社員を目指していても中々そこまで辿り着けない可能性があります。これもデメリットの一つです。


6ヶ月しか派遣されない

もし、普通の派遣社員として長期間働きたいと考えているのなら、この制度はデメリットでしかありません。

最長でも6ヶ月経つと自動的に派遣契約は終了になります。

それであれば、最初から通常の派遣契約を結べる企業で働いたほうが、長期間派遣社員として働くことができます。


最後に

今回は紹介予定派遣とは何か?この制度のメリットとデメリットについて解説しました。

未経験の職種で正社員を目指している若い方にはメリットが大きい制度です。

しかし、直接雇用されなかった時のリスクを考えると、かなりの時間を無駄にする可能性があるので、20代後半から30代前半の方にはお勧めしません。

そういった方の場合、紹介予定派遣よりも正社員登用をしている企業に契約社員かアルバイトで入社したほうが安全と言えます。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。