退職時に言われる「そんなんじゃどこでも通用しない」は嘘

退職時に言われる「そんなんじゃどこでも通用しない」は嘘

公開日 2021年7月9日 最終更新日 2021年12月25日

色々な事情があり、会社を退職したいと思っても中々切り出しにくいものです。

勇気を出して上司に退職の意思を伝えたところ、「そんなんじゃどこでも通用しない」「他にいってもやっていけない」なんて言われたことがある方は多いのではないでしょうか?

これを言われてしまうと、新卒や若手社員ほど「退職しても大丈夫か」、「やっぱり続けようか」と不安になってしまう傾向があります。

しかし、この言葉には上司や会社の様々な思惑があって使われます。

実際、これは嘘であり、全く気にする必要はありません。

今回は退職時に言われる「そんなんじゃどこでも通用しない」という言葉が嘘なことについて解説していきます。





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「どこでも通用しない」の思惑

退職の意思を伝えたときの「そんなんじゃどこでも通用しない」という言葉の思惑ですが、「退職を撤回させたい」です。

退職されてしまうと、今までの教育コストやそれに割り当てた人員の人件費、新たに人を採用する費用など多くの金銭的なデメリットが会社に発生します。

また、新しい人員が配属されるまで同部署の人間の負担が増えることも考えられます。

そして、退職を撤回させたい一番大きな理由としては、「上司の評価が下がる」ことです。

上司にとって部下の離職率などは自分の評価に直結します。

辞められてしまうと会社からの評価が下がるのでそれを恐れているのです。

以上の理由から、「どこでも通用しない」なんて言葉で退職を撤回させようとしています。

関連記事:「怒られているうちが華」は大嘘!信じなくていい理由

「どこでも通用しない」が嘘な理由

様々な思惑があり、どこでも通用しないなんて言葉が使われると解説しました。

実際この言葉を使われると、退職するのが不安になってしまうことが考えられますが、この言葉は嘘なので気にする必要はありません。

ではこの言葉が嘘な理由についてみていきましょう。


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根拠が無い

そもそもこの言葉の根拠が無いのが嘘な理由の一つです。

日本には大企業から中小企業まで合わせると380万社以上の企業があるとされています。

では、上司は今まで何社就業経験があるのでしょうか?いくら多く見積もってもせいぜい10社程度でしょう。

380万分の10です。人によっては転職経験が無く、自社のことしかしらない場合すらあります。

つまり、その上司は他社の事をほぼ全く知らないと言えます。

そんな人間が「そんなんじゃどこでも通用しない」なんて言ったところで全く信憑性がありません。


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様々な仕事がある

製造業やメーカー、IT、出版、飲食、物流など世の中には様々な仕事があります。

職種で見ても製造部門や営業、人事、総務、経理、法務など多岐に渡ります。

そんな中でどの業種や職種でも全く通用しないというのは無理があります。

向き不向きはあれ、これだけ仕事の種類が多いのですから自分に合った仕事は必ずありますし、他で通用しないなんて言い切るのは不可能です。


実際に通用している人間が多い

「どこでも通用しない」という言葉は多くの職場で使われています。

その分、言われたことがある人間も大勢居ます。

SNSや掲示板を見ても、通用しないと言われたが今はバリバリ仕事をしているといった方を大勢見かけます。

筆者自身も過去に言われたことがありますが、転職後は特に問題ありませんでした。

ですのでこの言葉は適当に言っているだけの嘘であり、気にする必要はありません。


最後に

今回は、退職時に言われる「そんなんじゃどこでも通用しない」という言葉の思惑と嘘な理由について解説しました。

社会人経験が短い人ほど鵜呑みにしてしまいがちですが、ただ単に引きとめようとしているだけの嘘なので気にする必要はありません。

退職を決意しているのであれば無視してもOKです。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。