経営者目線なんてサラリーマンに必要無し!その理由

経営者目線なんてサラリーマンに必要無し!その理由

公開日 2021年11月12日 最終更新日 2023年3月5日

企業で仕事をしていると、上司や先輩、場合によっては役員から「経営者の目線・視点を持って働け」などと言われることがあります。

何故かこれが非常に重要だという認識を持っている人間が多く、この目線を持って仕事をしないと「あいつは仕事が出来ない」「使えないダメな社員だ」というレッテルを貼られ、評価を下げられてしまいます。

しかし、これは非常に理不尽であり、サラリーマンとして仕事をする上で経営者目線なんて必要ありません。

今回はその理由について解説していきます。





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経営者目線とは?

経営者目線とは、その言葉の通り「会社を経営する立場の目線で考え仕事をする」という意味です。

目先の仕事だけを見るのではなく、3年後・5年後など将来を見据えて仕事をすることや、広い視点で物事を見ることが大切だとする考え方です。

確かに、会社の幹部や幹部候補にはこの目線が必要かもしれませんが、末端の一般社員にまでこれを求めるのは問題ですし、はっきり言って間違っています。


サラリーマンに経営者目線が必要ない理由

はっきり言いますが、サラリーマン(会社員)として仕事をする上で、経営者の目線や視点は全く必要ありません。

無駄以外の何物でもありませんし、そもそもそれはサラリーマンの仕事ではありません。

ここではその理由を解説します。


関連記事:減点方式で仕事を評価する職場が最悪な理由

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裁量が無い

会社員にはそのポジションに応じた裁量や決定権があります。

役員等の幹部又は中間管理職くらいならある程度の裁量がありますが、一般社員には全くないと言えます。

そんな状況で経営者目線を持って仕事をしたとしても、裁量が無いのでどう進めるかの決定は上司に委ねなければなりません。

当然、却下されることも多いでしょう。そうなると、仕事のモチベーションがどんどん低下していきます。

これがサラリーマンに経営者の目線が必要無い理由の一つです。


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そもそも不可能である

いくら経営者の目線を持って仕事をしろと言われても、そもそもそれは不可能です。

今会社員として仕事をしている人間の中に、実際に会社を経営した経験がある人はどのくらいいるのでしょうか?

実際に経験した事が無いのですから、その目線で考えろと言われても不可能ですし、やっているつもりでもそれが本当に正しいのか判断出来ません。

そして、経営者の視点で仕事をしろと命令している上司や先輩もそれは同様です。

指示を出している側も「自分はうまく出来ている」と思っているかもしれませんが、実際は全く的外れな考えをしているかもしれません。


会社員の仕事では無い

経営者目線を持って仕事を進めるべきなのは、本当に会社を経営している人間です。

サラリーマンはそもそもただの労働者であり、経営者ではありません。

与えられた仕事をこなす義務はありますが、会社の数年先まで見据えて仕事をする必要はありません。

また、その目線を求めるのであれば、待遇や決定権も経営者と同様にしなければフェアじゃありません。  

給料や裁量は会社員なのに、仕事だけ経営者目線で進めろというのはブラック企業の考え方です。


経営者目線を持っても得をしない

サラリーマンが経営者目線を持って仕事をしても、何も得をしません。

そもそも経営者と雇われ会社員に求められる考え方やスキルは全く異なります。

将来的に起業したいと考えているような方は別ですが、会社員として生きていこうと思うなら、経営者目線なんて持ったとしても何のプラスにもなりません。

それで得をするのは、社員に経営者目線を持たせることで自分の仕事や考えるべき事を押し付けることができる経営者だけです。


最後に

今回は、サラリーマンに経営者目線なんて必要が無い理由について解説しました。

あくまで会社員は労働者であり、経営者の目線で物事を考える必要は全くありません。

また、その目線で考えようにも会社を実際に経営した経験が無いのであれば不可能です。

多くの企業でこれを求められますが、非常に理不尽であり、無視した方がいいと考えられます。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。