平社員にしつこく責任追及をする企業は社員を潰すブラック企業

「お前は責任取れるのか!?」といったように、ミスをしたり成果が出なかった社員を責め立てるような風習がある会社は結構多いです。
それ自体も悪い事ですが、責任追及の対象が管理職ではなく平社員なら完全に間違った風習です。
故意に損害を与えたような場合は別として、基本的に責任を取ったり追及されるべきは管理職や役員など上の人間であって平社員ではありません。
それを下の人間に求めるのはただの責任転嫁だと言えますし、そんな会社で喜んで働く人間は極少数です。
今回は、平社員にしつこく責任追及をする企業は社員を潰すブラック企業であることについて解説します。
平社員に責任追及するのはブラック企業

仕事をする上で大なり小なり「責任」は発生します。
明らかにわざとミスをして損失を出したような場合であれば、下の人間でも責められるのは当然です。
しかし、部下の能力不足で思ったような成果が出なかったような場合に、部下へしつこく責任追及をするのは間違っています。
そういった場合は上司や管理職が部下に行う指導・教育に問題があり、責任を問われるべきは上の人間です。
このように、間違った責任追及をするのは社員を潰すブラック企業です。
それではその理由を詳しく解説します。
関連記事:責任転嫁するパワハラ上司がいるならすぐに退職するべき理由
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平社員には権限や裁量なんてない
まず、責任というものは権限や裁量とセットで発生するものです。
基本的に平社員はまともに権限や裁量を持っておらず、上の人間の承認を得て仕事を進めます。
上司の承認を貰って進めたにも関わらず、うまくいかなかった際に責任を追及されるのはおかしな事です。
その場合なら承認した上司に責任が発生します。
このように、そもそも何も権限を持っていない人間を責めること自体が間違った行為だと言えます。
そんな事をされたら下の人間からすると堪ったものではありませんし、モチベーションも下がる事でしょう。
責任者として高い給料を貰っているのは管理職である
「責任者」というポジションで高い給料を貰っているのは管理職など会社の上の人間です。
「責任者」とは、その言葉通り仕事で何か問題が発生した際に責任を負うべき立場の人間です。
そのリスクがあるからこそ、会社から高い給料や報酬を貰っている訳です。
それなのに、何かあった場合に下の人間に「責任取れるのか!?」と言って責め立てるのは、自分の責任を部下へ押し付けているとも言えます。
安い給料しか貰っていない平社員がそんな事をされても割に合いませんし、重圧によって精神的に潰れてしまう可能性もあります。
100%一人の人間に責任があるなんてあり得ない
先にも書きましたが、部下は上司の承認を得て仕事を進めます。
また、その仕事も完全に自分一人しか関わっていないなんて事は稀で、何かしらの形で他の人間も関わっています。
仮にミスが発生したとしても、完全に100%一人の人間に責任があるなんてあり得ない事です。
上司の確認が適当であったり、他の人間のケアレスミスが関連していたりと、他の人間にも原因があります。
それを一人の平社員が悪いと責任追及をするのは間違っていますし、それを繰り返されたらやられた側は精神的に辛くなり、会社に行くのが嫌になるでしょう。
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委縮させてミスを誘発している
過度に責任追及をされるような環境は非常に働きにくいものです。
「失敗したらまた責められる」「成果が出なかったら怒鳴られる」などといった様に、常に萎縮するような状態になってしまいますし、そうなると本来のパフォーマンスを発揮できません。
失敗を恐れるあまり普段だったらしないようなミスをしたり、成果を出すことに焦って逆にうまくいかなかったりします。
そんな状況が続くと精神的に辛くなり、潰れてしまう結果になりかねません。
そこまで平社員を追い込むような会社はブラック企業と言われても仕方ありません。
関連記事:「叱るのと怒るのは違う」という主張は責める側の自己満足
最後に
今回は、平社員に対してしつこく責任を追及するような会社は社員を潰すブラック企業である事について解説しました。
そもそも何も決める権限が無い人間が、結果だけを見て責任を問われるのは理不尽すぎます。
また、しつこく過度な責任追及を行うような会社では、元々の実力を発揮できませんし、委縮することによって余計なミスが発生します。
そんな環境で働き続けられる人間は少数であり、多くの人間はすぐに潰れてしまいます。
それを放置するようであれば、ただのブラック企業だと言えます。
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