新人に「質問するのは他人の時間を奪う事だ」と説教するのは間違っている理由

新人に「質問するのは他人の時間を奪う事だ」と説教するのは間違っている理由

多くの会社に、新卒や若手の新入社員に対して「質問をするという事は相手の時間を奪っている事だ」といった説教をする教育担当や先輩社員が存在します。

確かに、何度も何度も同じことを繰り返し聞いたり、覚える気がさらさら無い人間なら説教をされても仕方がありません。

そうではなく、最初に出会った際に「相手の時間を奪っているという自覚を持って質問しろ」といって無駄にプレッシャーをかけたり、初めてする質問に対してまでこの言葉を使って説教をする人間は、ただマウントを取りたいだけの残念な社員です。

今回は、新人に対して「質問するのは他人の時間を奪う事だぞ」と説教をするのは間違っている理由を解説します。


「質問は相手の時間を奪う事」という説教が間違いである理由

教育担当や先輩社員が「質問するのは相手の時間を奪っているという事だ」などといって説教をするのはおかしな事です。

同じ質問を延々と繰り返してくるような場合は別ですが、そうではない場合にこの言葉を使うのは完全に間違っています。

理由としては「部下の教育も自分の仕事である事」「成長を阻害している」などが挙げられます。

それでは、詳しく見ていきましょう。


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部下(後輩)の教育も自分の仕事内容である

まず、研修担当の人事や教育担当に任命された先輩社員は、部下や後輩の教育も自分の仕事内容に含まれています。

相手の時間を奪うも何も、それ自体が上司(先輩)の仕事の一つである為、そもそも文句をいう事が間違っていると言えます。

教育担当ではなく完全にボランティアとして教えているなら、その説教もある意味正しい面もあります。

しかし、そうではなく「新人の教育」を任されているなら、それも自分の仕事ですしそれに対して会社は給料を支払っています。

にもかかわらず、「質問するなら時間を奪っている自覚を持て」と新人に説教をするのは筋が違います。


自分だって若手の頃は同じことをしていた可能性が高い

誰からも全く教育をされず、何も質問をせずに成長してきた人間なんてそう多くはありません。

今、上司や教育担当、先輩社員という立場に立っている人間でも、入社して間もない頃は上の人間に色々教育をされたり、分からない事を質問してきたはずです。

自分だって、若い頃は相手の時間を奪って成長してきた訳ですから、今の若手に自分の時間を割いて教育するのはお互い様であって、偉そうに説教をすることではありません。

これも「質問するのは他人の時間を奪う事だ」と説教をするのが間違いである理由の一つです。


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新人の成長を阻害している

「相手の時間を奪っている自覚を持て」と無駄にプレッシャーをかけられた新人は、分からなことがあっても中々質問が出来なくなります。

それが悪化すると、いつまで経っても同じ事で悩み続け、仕事の進捗が遅くなったり、全く成長できないまま時間だけが過ぎていくことになりかねません。

そうなると、本人は勿論ですが同僚や会社にとってもマイナスになります。

このように、プレッシャーをかけて成長を阻害してしまうのも、この手の説教をするのが間違いである理由の一つです。


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最後に

今回は、新人に「質問するということは他人の時間を奪う事だ」という説教が間違っている理由を解説しました。

全く無関係の人間からの質問なら、そういった説教も正しい場合があります。

そうではなく、自分が教育担当を任されているのであれば、後輩(部下)からの質問に答えるのも自分の仕事ですし、時間を奪っているだなんだと文句をいう事自体が間違っています。

そうやって無駄にプレッシャーをかけてくるのは、教育という面倒な事から逃げたいだけの人間です。

もし、そのような人間に理不尽な説教をされたとしても、気に病むことはありません。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。