第二新卒をブラック企業が積極的に採用する理由と思惑

第二新卒をブラック企業が積極的に採用する理由と思惑

ブラック企業と呼ばれるような会社は、「第二新卒者」を積極的に採用する事が多いです。

勿論、第二新卒を採用しているからといって必ずしもブラック企業だという訳ではありません。

まともな会社が若手社員を確保するために採用している場合もあります。

しかし、新卒で入った会社を短期離職した人間をターゲットにして大量採用し、劣悪な環境で働かせる会社があるのも事実です。

では、なぜブラック企業はそのような人間をターゲットにするのでしょうか?

今回は、第二新卒の人間をブラック企業が積極的に採用する理由や思惑を解説します。


ブラック企業が第二新卒を積極採用する理由

給料等の条件が悪かったり、きつい仕事を長時間させるような会社が第二新卒者に狙いを定めて積極的に採用するのには理由があります。

例としては「新卒退職者の補充要員を確保したい」「第二新卒は洗脳しやすい」などが挙げられます。

ここでは、そんな理由を具体的に解説します。


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新卒退職者の補充要員を確保したい

まず、ブラック企業が第二新卒を多く採用するのは、「新卒ですぐに辞めた人間の補充要員を確保したい」という理由・思惑があります。

労働条件・環境が悪かったりパワハラが蔓延しているような会社であれば、新卒で入社した人間がすぐに辞めてしまいます。

中には、「数か月で全員辞めた」という会社もあります。

当然ですが、辞めたからといってそのままにする訳にはいかず、代わりの人間を採用しなければいけません。

新卒で辞めた人間と年齢が近く、給料が安く済む第二新卒はブラック企業にとって格好のターゲットになります。


第二新卒は洗脳しやすい

ブラック企業は、社員を洗脳して会社に都合の良い人材に育て上げます。

第二新卒の人間は、前の会社を比較的短期で辞めたという負い目がある場合が多く、ブラック企業はそれに付け込みます。

また、第二新卒者は他社や業界のことをあまり知らない可能性が高く、労働環境が悪いのを「うちの業界はこれくらい普通だ」「他所の会社だってこれは当たり前だぞ」といったように誤魔化そうとします。

このように、第二新卒はブラック企業からすると、洗脳したり会社に都合の悪い事を誤魔化しやすいのも、積極採用している理由の一つです。


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採用しやすい人材だから

第二新卒者は、ブラック企業が比較的採用しやすい人材でもある為、積極的に採用を行っています。

新卒の人間はネームバリューがある大手企業に流れることが多く、知名度が無かったり評判の悪いブラック企業が採用をするのは困難です。

第二新卒の場合、中途経験者と違い職歴が短く応募できる企業自体が少ない傾向にあります。

ですので、条件が悪いブラック企業でも、応募のハードルを下げる事で比較的簡単に応募者を集めることが出来ます。

また、先にも書きましたが、第二新卒者は前の会社を短期離職したという負い目があります。

面接でそこを厳しく追及した上で、「うちでやり直さないか」といった甘い言葉をかけて「良い会社」だと思わせようとします。

そうやって内定を承諾させやすい人材でもあるので、ブラック企業は積極的に第二新卒者を狙います。


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最後に

今回は、第二新卒をブラック企業が積極的に採用する理由と思惑を解説しました。

前の会社を短期離職した人間は、ブラック企業からすると採用もしやすいですし、洗脳も容易なため非常に都合が良い人材です。

勿論、第二新卒を採用している会社の中には優良企業も存在します。

間違って変な会社に入ってしまわないよう、じっくり調べて入社先を決める事をお勧めします。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。