「サービス残業は当たり前」だと主張するブラック企業のおかしな理屈

「サービス残業は当たり前」だと主張するブラック企業のおかしな理屈

世の中には、サービス残業が当たり前になっているブラック企業が存在します。

そのような会社は、滅茶苦茶な理屈をこねて社員に「サービス残業をするのが当然」だという価値観を植え付けようとします。

はっきり言いますが、サービス残業は当たり前ではありません。

残業をする事自体は仕方のない面もありますが、その対価を払うのは会社として当然のことです。

ブラック企業は、適当な理屈をこねて残業代を支払わない事を正当化しようとしますが、騙されてはいけません。

今回は、「サービス残業は当たり前」だと主張するブラック企業の滅茶苦茶な理屈を解説します。


サービス残業は当たり前だと主張するブラック企業の理屈

ブラック企業は社員に「サービス残業をするのは当たり前のことだ」と思い込ませることによって、残業代を支払わずにタダ働きさせようとします。

また、残業代が出ないことに疑問を持たせない為に、様々な理屈をこねて無理矢理納得させようとします。

それを真に受けてしまうと、「サービス残業は当たり前」という価値観を植え付けられ、徹底的に利用されてしまうので注意する必要があります。

ここでは、「サービス残業は当たり前」と言い張るブラック企業のおかしな理屈を解説します。


関連記事:残業代が出ないなら残業する必要は無い、定時でさっさと帰るべき理由




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本人の能力不足が原因だから

ブラック企業は、「能力不足だから無給で残業するのは当然」と主張し、社員にサービス残業をさせようとします。

定時までに仕事が終わらなかったのは本人の能力不足が原因なので、サービス残業をして終わらせるのは当たり前だという理屈です。

特に新卒や若手社員の方はこの理屈で丸め込まれそうになることが多いですが、騙されてはいけません。

能力不足が原因で定時までに仕事が終わらなかったとしても、それを理由にサービス残業をさせていいはずがありません。

会社側の主張が間違っているので、真に受けないようにしましょう。


早く仕事を覚える為に必要だから

新卒や未経験で入社した人間に対して、「仕事を覚えたいなら定時後に努力しろ」「早く一人前になりたいだろ?」などと言い、「勉強」という体でサービス残業をさせようとするのもブラック企業がよく使う手口の一つです。

仕事を覚える為に必要な勉強だったとしても、それは定時内に行うべきですし、定時後に会社が強制するなら残業代を払うのは当然です。


関連記事:休日に強制参加の勉強会や研修を行う会社はブラック企業である理由

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残業代を払ったら会社が潰れる

「サービス残業は当たり前」だと主張するブラック企業は、「残業代を払ったら会社が潰れる」という理屈で無理矢理タダ働きさせようとすることがあります。

はっきり言いますが、この理屈・言い訳は論外です。

会社を存続させるためだからといって、社員にサービス残業をさせていいはずがありません。

また、働かせた分の残業代を払えないなら、それは既に事業として成り立っていないので潰れるのは当たり前だと言えます。


関連記事:残業代を払ったら潰れるような会社は潰れるべき

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うちの業界では残業代が出ないのは普通

ブラック企業は、「うちの業界ではこれが普通」だという理屈でサービス残業は当たり前だと主張することがあります。

確かに、サービス残業が蔓延している業界も存在します。

だからといって、サービス残業を正当化するのは間違っていますし、自社も残業代を払わなくてもいいなんて事にはなりません。

業界がどうとかは関係なく、残業をさせたなら残業代を払うのは企業としての義務です。


最後に

今回は、「サービス残業は当たり前」などと主張するブラック企業の理屈や言い訳を解説しました。

何度も言いますが、サービス残業が当たり前なんてことは絶対にあり得ません。

どんな理屈をこねようが、従業員に残業をさせたなら残業代を払うのは企業として当然のことです。

それをしない(できない)なら、その会社は企業として失格だと言えます。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。