人事の仕事内容解説と大変なところの体験談

人事の仕事内容解説と大変なところの体験談

公開日 2021年5月17日 最終更新日 2021年9月18日

「人事は普段どんな仕事をしているのか」みなさんはご存知でしょうか?他部署からは見えにくい仕事な事もあり、漠然とした想像しかできないと思います。

なんとなく「人の採用」に関わるイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか。

今回は、人事の仕事内容を解説しつつ筆者の経験から大変だったところの体験談をお伝えします。





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人事の仕事内容

人事の仕事は一言で言えば「会社の人材管理」です。

人材の確保(新卒・中途採用)から既存社員の教育、配置決定、評価、相談窓口など、人事の仕事は多岐に渡ります。

また、中小企業の場合は人事だけでなく総務や労務と兼任することも多く、その分広い知識が必要となってきます。

関連記事:総務の仕事内容と辛いところの体験談


採用業務

人材の確保も人事の重要な仕事の一つです。

新卒採用と中途採用を平行して行なう場合は、1年間に渡る採用スケジュールを組んで進めていきます。

求人媒体の選定から応募者とのやり取り、面接、待遇面の調整から入社準備まで一貫して行ないます。

応募者の数が増えれば増えるほど、やり取りや各種調整をする数も増えるのでその分忙しくなります。

また、採用する人数のノルマがあるケースも多く、そういった意味では営業職とあまり変わりません

求人サイトやエージェントを利用したり、合同説明会に参加する場合は費用が発生するのでノルマ達成は必須となります。

他にも、良い人材確保のため大学や専門学校、職業訓練校の担当職員への挨拶回りなどを行い、関係を構築していきます。


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社員教育

既存社員の教育も人事が行ないます。新卒・中途社員の入社直後の研修や、入社してから数年たった社員向けの教育、管理職向けの研修など様々な教育を率先して行ないます。

研修案の立案からスケジュール調整、研修の準備、実施といった流れで進めていくことになります。

当然、ただ行なうだけでは意味は無く、受講者のスキルアップに繋がる内容にしなければなりません。

また、必要であれば外部講師への委託も検討します。その際は講師の選定や内容についてのやり取りも発生します。


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社員評価

社員の評価業務も人事の仕事の一つです。評価制度の立案・改善・運用を行い社員一人ひとりを評価します。

評価制度は会社によって異なりますが、社員の自己評価、面談、直属の上司評価などを総合して判断していきます。

その結果を昇格、昇給、賞与の査定へ反映させます。

昇格や昇給などは社員のモチベーションに直結する部分ですので、今までの実績や能力を正確に評価する必要があります。


相談窓口

これは会社によって異なりますが、社員の相談窓口に人事がなるケースが多いです。

具体的には、所属部署での各種ハラスメント被害、精神的・肉体的疲労など、部署で発生したトラブルの相談を受けます。

その後、本人や該当社員とやり取りをしながら解決に向けて動くことになります。


人事の大変なところ体験談

先にも書きましたが、人事の業務は多岐に渡り、その分様々な大変なところがあります。

共通して言えるのが、「人との関わり」が非常に大変だということです。

会社の顔として外部の人間と関わるので、些細なミスも許されません。また、会社説明会での言動によっては、SNSや掲示板等で会社ごと批判される可能性があります。

また、社内においても人事は嫌われやすく、孤独感を感じることが多いです。

ここでは筆者が人事担当者として実際に体験したことを元に解説していきます。


応募者とのやり取りに気を使う

会社の顔として求人への応募者とやり取りをするので、悪い印象を持たれないよう常に緊張感を持つ必要があります。

また、面接での態度も見られますし、聞いてはいけない質問もあります。

少しでも悪い印象を持たれるとSNSや匿名掲示板に晒される危険があり、そういった面でも精神的に大変な仕事です。


社員に批判される

人事の仕事上、社員から批判されたり場合によっては恨まれることもあります。

人事評価の結果が本人の想定よりも下回っている時や、解雇を伝えるときなどそういった傾向があります。

また、配属した新人の能力が低かった場合に配属先社員からの批判・クレームを受けることもあります。

部署によっては「人事は敵だ」などという雰囲気もあるでしょう。この様に、社員に嫌われる可能性が高いのが人事の大変なところの一つです。

板挟みになる

上司や他部署、応募者、求人業者など様々な立場の人間の間で板挟みになるのも人事が大変なところの一つです。

人材を求めている部署は良い人材が欲しいと言い、良い人材を採用するためにはそれなりの予算を出せと業者には言われ、上司は予算は出さないと言う…。

やっと採用できたとしても今度は応募者側から待遇や入社時期などの相談を持ちかけられと非常に多くの人間の間に板挟みになるのが本当に大変です。


最後に

今回は人事の仕事内容解説と大変なところを筆者の体験談を元に記載しました。

基本的に社内外の人間から嫌われやすい仕事だというのが、人事の仕事で一番辛いところです。

また、自分の取った言動により会社全体に大きな不利益をもたらしてしまう可能性があります。特にSNSなどで批判されないよう、最新の注意を払うことが大切になってきます。

人事業務に興味がある方の参考になれば幸いです。   
 

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。