人事の仕事をするのに必要なスキルや知識などを解説
公開日 2021年8月4日 最終更新日 2022年2月12日
企業において人材の確保や管理を行なう「人事職」。
非常に重要な仕事である分、求められるスキルや能力は幅広くあります。
人事に転職しようと考えていたり、部署異動で人事担当になる方も多いでしょう。
人事の仕事は社内外に大きな影響をもたらす可能性がある為、失敗した場合の損失やリスクが高いです。
そういった理由で、働きながら少しずつスキルを身に付けるというよりは、最初からある程度のスキルが求められます。
今回は、人事の仕事をする上で必要になってくるスキルや能力について解説していきます。
特にこれから人事への転職を考えている方に参考にして頂けたら幸いです。
人事の仕事内容
人事は人の採用や教育など、人材に関わる仕事であり、企業にとってとても重要な仕事だと言えます。
仕事内容は求人の募集・書類選考・面接などの採用活動や、既存社員に対する研修案の立案・実施などの人材教育、賞与や昇給の査定や昇格に関する評価、各種保険の加入・喪失手続きなど多岐に渡ります。
また、人事が担当する仕事の領域は企業によって異なる為、これら全てを行なう場合や一部業務は総務など他の部署が行なうケースがあります。
その他、中小企業の場合は人事のみではなく、労務や総務などの管理部の仕事を複数担当することもあるので中々ハードな仕事だと言えます。
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人事に必要なスキル・能力・知識
先にも書きましたが、人事が担当する仕事は多岐に渡るため必要になってくるスキルや知識が多いです。
代表的なものは、たくさんの求職者に向けて自社の魅力をアピールする「プレゼンテーション力」や「自社の歴史や仕事内容に関する知識」、業者や社内の他部署、求職者との「調整力」などです。
これから転職を考えている方は、自分がこれらのスキルを身に付けられるか一度考えてみましょう。
自社の仕事に関する知識
自社の仕事に関する知識は絶対に必要になってきます。
自社の歴史や業務内容、業界内での立ち位置や営業等の直接部門の仕事内容などが分かっていないと人事の仕事は勤まりません。
特に直接部門の仕事に関する知識は重要で、これがしっかり理解できていないと採用活動に大きな支障をきたす可能性が高いです。
プレゼンテーション力
採用活動において、会社説明会を行うことがあります。
その際に、求職者に対して自社の魅力をしっかりと伝えるためにプレゼンテーション力は必須となります。
ここで失敗してしまうと、魅力を伝えるどころか大勢の求職者に悪いイメージを持たれてしまいます。
説明会からの応募者の人数や応募率、内定率等は数字に出るため、これが悪いと評価も下がるところは営業職と似ています。
調整力・交渉力
人事に必要なスキルの一つとして、調整力が挙げられます。
面接時の日程や内定後の入社日、配属先への受け入れ時期など様々な相手と調整する機会が多いです。
また、内定時に応募者と待遇の交渉をしたり、求人会社や外部研修先と条件や費用の交渉をすることもあります。
ハラスメントに関する知識
各種ハラスメントに関する知識が必要な場面も出てきます。
基本的に人事担当が社員からの苦情・ハラスメント相談の窓口になっている企業が多いです。
その際に相談内容はどんなハラスメントに該当するのか、または本当にそれはハラスメントなのか判断するために知識が必要になります。
労務関係の知識
雇用保険や社会保険の加入・喪失手続きや各種助成金の申請等を行なうのに労務関係の知識が必要になってきます。
また、働き方改革に対応するための社内ルールの作成・運用・改善にも労務知識が必要だと言えます。
メンタルの強さ
メンタルの強さも人事担当に必要なスキルの一つです。
例えば入社予定の人間が急に入社を辞退するかもしれません。
既に受け入れ準備が終わっている場合、配属予定の部署からクレームがくることもあるでしょう。
また、社内制度やルールの企画・運営をしていく上で現場や営業から「どうしてそんなルールを作ったんだ」「こんなもの守れない」と言われることも多いです。
この様に、社内外から様々なストレスの元が飛んでくる仕事の為、メンタルの強さが重要です。
最後に
今回は人事の仕事をするのに必要なスキルと知識について解説しました。
企業によってはこの他にも様々なスキルが求められます。
これから人事担当を目指している方はこれらのスキルを身に付けた上で挑戦することをお勧めします。