賃金形態とは?どんな種類があるの?

賃金形態とは?どんな種類があるの?

公開日 2021年7月19日 最終更新日 2022年3月18日

仕事をする上で非常に重要な「給料」。就職活動で求人票を見ると「賃金形態」という言葉が出てきます。

何となくイメージが付くかも知れませんが、それが具体的にどんなものなのか、どんな種類があるのかよく分からない方もいるのではないでしょうか。

実際、賃金形態の種類によって、同じような働き方をしたとしても支払われる金額が異なるケースもあり、事前にしっかりと理解した上で応募企業を決めたほうが良いと考えられます。

そこで今回は、賃金形態とは何か?どんな種類があるのかについて解説していきます。





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賃金形態とは?

賃金形態とは、賃金(給料)の計算方法や支払い方法のことを指します。

今の日本では、正社員だけでなく契約社員や派遣、個人事業主など様々な働き方があります。

そういった中で賃金形態についても色々な方式があり、金額も重要ですが計算方法や支払い方法に関しても大切な事項になります。

これをしっかり把握せずに働く会社を決めてしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性があるので働く前に知識をつけておきましょう。

関連記事:福利厚生とは何か?どんな種類があるの?

賃金形態の種類

先にも書きましたが、賃金形態には様々な種類があります。

また、どの賃金形態にもメリットやデメリットが存在しているため、それをしっかり把握した上で自分に合っている賃金形態の企業を選ぶことが大切です。

それぞれ解説していきます。


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完全月給制

欠勤や遅刻をしたとしても、定められた月給が全額支給される方式です。

労働者にとっては一番条件の良い賃金形態だと言われていますが、この方式を取っている企業はあまりありません。

基本的に管理職などの経営者側に近いポジションで適用されることが多いです。

また、後述の月給日給制とよく勘違いされやすいので注意する必要があります。


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月給日給制

欠勤や遅刻をした場合、その日数や時間によって給料が控除される制度です。

ただし、残業代や各種手当てに関しては控除対象とはなりません。

また、遅刻や欠勤が無ければ完全月給制と変わりません。

これは管理職では無い一般的な正社員で採用されるケースが多いです。

時給制・日給制

時給は、1時間当たりいくらと定められた時間給を仕事をした時間数によって計算し、支払われる制度です。

日給は1日単位で賃金が定められています。

時給に関しては、5時間働く予定が急遽3時間になってしまったら、3時間分の給与しか貰えません。

日給の場合、早く仕事が終わったとしても全額保障している企業もあります。

日給制で働くことを検討しているのなら一つの判断材料になるでしょう。

アルバイトや登録型の派遣で採用される場合が多い形態です。

年俸制

年俸制は、賃金の金額が年単位で決まっている賃金形態です。

企業によっては、決まっている年俸を12で割り一ヶ月毎に支給していたり、14で割って残りの2か月分を賞与という扱いで支給していたり様々です。

月給制と異なり、大きな成果を出したとしても追加で賃金が支払われることはあまりありません。

ある程度年齢が高い社員や、管理職の社員を対象にこの形態を採用している企業が多いです。



歩合(出来高)制

自分の仕事の成果(出来高)によって賃金が異なる制度です。

最低賃金が設定されており、それに成果の分だけ給与が上乗せされる制度で、営業職などでよく採用される賃金形態です。

成果を出す自信があるのであれば、月給制などよりも高い賃金額が望めますが、そうでないのなら避けた方がいいと言えるでしょう。

また、企業に雇用されている訳ではない個人事業主などで採用される完全出来高制は最低賃金の設定が無いので注意しましょう。


最後に

今回は賃金形態とは何か?それぞれどんな種類があるのかについて解説しました。

会社員として働くのであれば完全月給制か月給日給制をお勧めします。

よほど自分の実力に自信がある場合を除いて、歩合制・出来高制はリスクが高く、避けた方が無難だと考えられます。

それぞれ長所と短所があるので自分にあった制度を採用している企業を探すことをお勧めします。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。