明確な人事評価制度が無い会社で働くことの危険性とデメリット
会社員として働く上で、会社からの評価は非常に重要になってきます。
評価結果によって昇進や昇給、賞与の金額などに大きな影響が出るので、高い評価を得られるよう努力しようと思う方は多いでしょう。
多くの会社では人事評価制度が設けられており、その評価基準を元に人事評価を行います。
しかし、中小企業や零細企業、スタートアップ企業など、規模の小さい会社には、明確な人事評価制度が無いことがあります。
そのような会社で働く場合、様々なデメリットや危険性が発生します。
今回は、明確な人事評価制度が無い会社で働くことの危険性やデメリットについて解説します。
人事評価制度の無い会社で働くことの危険性
はっきりとした評価基準、評価制度が無い会社で働くことには色々なデメリットやリスクが存在します。
一例として「上司の気まぐれで評価が決まる」「目指すべき方向性が定まらない」などが挙げられます。
ここではそのデメリットとリスクを具体的に解説します。
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上司の気まぐれで評価が決まる
明確な人事評価制度が無く、評価基準が曖昧な会社では、社長や役員、上司など会社の上層部の人間の気まぐれで評価が決まってしまう可能性があります。
極端な話をすると、大きな成果を出して会社に貢献しているものの、上司から嫌われている人間よりも、仕事が全然出来ずまともな成果を出していないものの上司には好かれている人間の方が高く評価されてしまうこともあります。
このように、客観的な評価を得られず、気まぐれで適当に評価されることが、明確な人事評価制度の無い会社で働くデメリットやリスクの一つです。
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目指すべき方向性が定まらない
はっきりとした評価基準があるのであれば、その基準に基づいて高い評価を得られるよう努力する方向性を定める事ができます。
逆に、評価基準が存在しなかったり曖昧な会社では、何に向かってどう努力するべきか方向性を決める事が不可能になります。
結果として、会社が求めているような成果を出すことが出来なかったり、まともなスキルが身に付かないなんてことになりかねません。
そうなると、転職するにしても応募先企業からの評価も低くなり、良い会社から採用される可能性も下がってしまいます。
成果や能力よりも上司への接待を優先するようになる
先にも書きましたが、明確な人事評価制度が無い会社では、上司の個人的な感情で評価が決まってしまうことが多いです。
そんな環境では、昇格や昇給、賞与の金額を上げる為に上司から好かれるようになる必要があります。
つまり、成果を出す為に努力したりスキルアップに時間を費やすよりも、上司を接待したり媚を売ったり忖度することが重要になってしまいます。
その会社で働き続けることが出来るならそれもある意味ありですが、万が一会社が倒産したり解雇されるなんて事態に陥ると、転職が困難になりますし、仮に転職することが出来ても、スキルが無いためその会社で通用しない可能性があります。
最後に
今回は、明確な人事評価制度の無い会社で働くことの危険性やデメリットについて解説しました。
そのような会社では、上司の個人的な感情で評価が決まることが多く、とにかく上の人間に好かれるように動くことが求められます。
そんなことをしてもまともなスキルが身に付きませんし、転職の際にアピールできるだけの実績を積むことが困難になります。
また、万が一上の人間に嫌われてしまうと、どんなに成果を出したりスキルアップしたりしてもまともに評価をされず、不満が溜まる一方です。
もしそうなってしまったら、その会社にしがみつくよりも思い切って違う会社に転職する事をお勧めします。