有給を合理的な理由も無く拒否し、休みを取らせない上司の行為はパワハラだ

有給を合理的な理由も無く拒否し、休みを取らせない上司の行為はパワハラだ

有給休暇は労働者の権利であり、とても大切なものです。

しかし、世の中には部下の有給休暇の取得を認めず、拒否して働かせようとする上司が存在します。

はっきり言いますが、年5日の取得義務があり、できるだけ有給を消化しようという風潮がある今の時代に、部下の有給を認めない上司は時代に逆行した人間です。

また、合理的な理由も無く部下の有給を拒否し、無理矢理出勤させるのは立派なパワハラです。

今回は、有給を拒否して休みを取らせない上司の行為がパワハラであることについて解説します。


理由も無く有給の取得を拒否する上司の行為はパワハラ

先にも書きましたが、有給休暇は労働者の権利であり、上司だからといってそれを侵害していいはずがありません。

中には、明確には拒否しないものの、「休むとみんなに迷惑がかかるよ」「普通そんな理由で有給を使わないぞ」などと言い、有給を使いにくい雰囲気を作り出すケースもありますが、これも実質的に拒否しているようなものです。

合理的な理由も無く、上司の気分や好き嫌いで部下の有給を拒否するのはパワハラです。

ここでは、有給の取得を拒否する上司の行為がパワハラである理由を具体的に解説します。


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そもそも拒否できない

まず、合理的・正当な理由も無く部下の有給を拒否することは認められていません。

また、部下の有給を拒否しようとする上司は「時季変更権」があると言い張る事もありますが、時季変更権は取得時期を変更できるだけであって取得そのものを拒否することは不可能ですし、そもそもそう簡単に行使できるものではありません。

少なくとも、「繁忙期だから」とか「人手不足だから」という理由だけで部下の有給を変更するのは難しいでしょう。

ですので、大した事の無い理由で部下の有給を無理矢理拒否するのは認められませんし、それでも拒否するならそれはパワハラだと言えます。


休ませる方法を考えるのが上司の仕事

仮に仕事が忙しかったとしても、それは部下の有給取得とは全くの別問題です。

部下に有給を取得させつつ、仕事がうまく回るように調整するのが管理職である上司の役割です。

そういった努力を何もせず、「今は忙しいから有給を使うな」などと言って拒否するのは上司の怠慢です。

このように、「今は忙しい」と休暇を取得させないのは、上司が管理職としての役割を放棄しているに過ぎませんし、その尻拭いを部下にさせているだけだと言えます。


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自分勝手なマイルールを押し付けている事が多い

そもそも、合理的な理由も無く部下の有給を拒否しようとする上司は、自分の価値観を押し付けていることが多いです。

例えば、「若手社員が有給を使うのはNG」「旅行に行くために有給を使うのはおかしい」などといった謎のマイルールを持っているケースがそれに当たります。

そのような上司は、有給の取得理由をしつこく聞き、自分が納得する理由以外で休もうとする部下の有給申請を拒否します。

何にせよ、自分の変な価値観を押し付け、労働者の権利である有給休暇の取得を妨げる上司はまともではありません。


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最後に

今回は、有給の取得を拒否し、部下に休みを取らせない上司の行為がパワハラである理由を解説しました。

そもそも、労働者の権利行使を阻害している時点で立派なパワハラです。

この手の上司は「時季変更権」を盾にすることが多いですが、時季変更権は簡単に認められるものではありませんし、あくまで取得時期を変更できるだけで取得そのものを拒否することはできません。

働き方改革などで有給の取得率を上げようという風潮がある今の時代に、部下の有給を拒否する上司は時代に逆行している人間です。

間違っているのは上司の方なので、堂々と有給を使いましょう。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。