給与テーブル・賃金テーブルとは?開示しない企業の目的
仕事をする上で重視していることは人それぞれです。キャリアの形成だったり、ストレス無く穏やかに過ごす事を目的にしている方もいるでしょう。
そんな中で、誰にとっても重要なのは「給与」でしょう。
これは高いに越したことはありませんし、昇給や将来的な年収は人生設計に大きく関わる大切なことです。
これらは「給与テーブル」というものに基づいて決められます。
この辺りの知識を得てしっかり理解した上で働くことが大切だと考えられます。
今回は、給与テーブルとは何か?開示しない企業はどんな目的があるのかについて解説します。
給与テーブルとは?
給与テーブルとは、簡単に言うと従業員の給与を決めるための表のことを指します。
社員の等級(ランク)を設定し、その等級ごとに給与額を設定します。
企業によっては賃金テーブルと呼ばれることもあります。
また、この内容は企業ごとによって異なり、勤続年数を重視する年功序列型の設計をしている企業や業績・成果を重視した設計をしている企業も存在します。
どちらのタイプにするかは、企業が従業員に何を求めるかによって決まります。
関連記事:賃金形態とは?どんな種類があるの?
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給与(賃金)テーブルを開示しない企業の目的
従業員にとっては非常に重要な給与テーブルですが、多くの企業では開示されていません。
給与の締め日や支払日、支払い方法などは就業規則に記載しなければなりませんが、給与テーブルまでは開示しなくてもよいという考えもあります(逆に開示義務があるという意見もあります)
これを従業員に開示しないのは企業側に意図や目的があります。
ここではそれらを解説していきます。
モチベーションダウンを防ぐ
賃金テーブルを開示することによって、社員のモチベーションが下がる事を恐れて開示しないケースがあります。
頑張って仕事をし、社員としての等級が上がったとしても、対して昇給しないような内容のテーブルであればそれを知ってしまうとやる気がなくなってしまいます。
また、給与の上限を知ったため、将来に不安を覚えもっと条件のいい同業他社に転職しようと思う人間も出てくるでしょう。
これを防ぎたいというのが、給与テーブルを開示しない目的の一つです。
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部署間の対立を防ぐ
企業によっては、部署や職種ごとに異なる賃金テーブルが存在していることもあります。
その内容によっては、部署間で対立が起こってしまう可能性があります。
「自分たちより楽な仕事しかしていないのに貰いすぎじゃないか?」と考える社員も出てくるでしょう。
そうなると、社内の秩序が乱れますし業務にも悪影響が出てしまいます。
それを回避しようというのも、開示しない目的の一つです。
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まともに運用していない
給与テーブル自体は存在していても、それをまともに運用していない為、開示していないケースもあります。
これは特に中小企業や零細企業でよくあるパターンです。
社長や役員が気に入っている人間の給与を高くしたり、逆に気に入らない人間は条件を満たしていても昇給させなかったりと、テーブルを無視した運用をしていることが従業員にばれないよう、あえて開示していないことが考えられます。
最後に
今回は、給与テーブルや賃金テーブルとはどんなものなのか?これを開示しない企業の目的について解説しました。
基本的に社員同士のトラブルを防ぐためであったり、転職やモチベーションダウンを防ぐ目的で開示していない企業がほとんどです。
しかし、中には積極的に公開することはしませんが、求められたら部分的に開示する企業も存在します。
将来的な年収の目安を知ることは、人生設計において非常に重要なことです。
可能であればテーブルを見せてもらうことをお勧めします。
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社畜シンド
大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」、「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。-
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