試用期間中は社会保険なしの会社はすぐに辞退すべき
企業から内定を貰ったときに、よくあるトラブルのひとつが「試用期間中は社会保険に加入できない」というものです。
結論から言うと、このような企業はすぐに辞退するべきであり、絶対に入社してはいけません。
似たようなケースだと、試用期間中は本採用された後よりも給料が低いというものもあります。
こちらに関してはお互い合意しているのであれば問題ありません。
しかし、社会保険は一部例外はありますが、試用期間中であっても加入義務があります。
今回は、試用期間中は社会保険なしなんて企業はすぐに辞退するべきである理由を解説します。
試用期間に社会保険なしな会社を辞退すべき理由
試用期間だからといって社会保険に加入させないような企業は、事前に分かっているなら応募しない、内定後に言われたならすぐに辞退するべきです。
さきにも書きましたが、基本的に社会保険は試用期間であっても加入義務があります。
それを無視しているような会社はブラック企業の可能性もありますし、何より社員のことを考えない企業です。
ここではその理由を具体的に解説します。
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加入義務を無視するのはブラック
雇用契約が短期間の有期契約であったり、一般社員よりも労働時間が短いのであれば社会保険に加入する義務はありません。
しかし、正社員として採用し、試用期間中も通常の労働時間であれば、社会保険の加入は必須です。
その義務を果たさないような会社は、他の面でも不正をしている可能性があります。
つまり、試用期間中に社会保険なしなんて会社はブラックであるケースが多いのも辞退するべき理由の一つです。
厚生年金が少なくなる可能性がある
試用期間中に厚生年金に加入できないと、将来的に貰う年金の金額が少なくなってしまう可能性があります。
その他にも、健康保険に加入していた期間によって利用できる制度もあるため、極力長く加入していたほうが労働者としては助かります。
しかし、そんなことを考えず会社側のコスト削減にしか目が行っていない、要は社員の事を考えないような企業であることが、辞退すべき理由の一つです。
失業保険が貰えなくなる可能性がある
社会保険だけでなく、雇用保険すら加入させない企業も存在している可能性があります。
会社を退職した後に失業保険を貰うには、どのくらいの期間加入していたかという要件があり、もし試用期間中に加入できなければ、その要件を満たせず貰えなくなることも考えられます。
これも社会保険未加入の場合と同様に、従業員の事を思っていない酷い会社である理由です。
その程度も払えないほどケチ
試用期間中に社会保険に入れない理由は、会社負担分の保険料を払いたくないといったことが挙げられます。
確かに会社にとっては余計なコストと感じるかもしれません。
しかし、条件を満たしているのであれば社会保険への加入は義務であり、払うのが当然です。
それすらも払えない・払いたくないような企業は他の面でもコストカットという名目で社員に不利益を被らせることも十分に考えられます。
また、それほど経営状況が悪く倒産寸前なのかもしれません。
そんな会社に入ってもろくなことにならないので、たとえ内定を貰っても辞退することをおすすめします。
最後に
今回は試用期間は社会保険なし、未加入なんて会社はすぐに辞退するべきである理由を解説しました。
加入義務を無視するということは、他の労働基準法なども無視しているブラック企業である可能性があります。
また、そうでなくても従業員の生活のことなど考えていない、自分さえよければいいなんて思考の場合も十分にあり得ます。
何にせよ、そんな企業に入っても長続きするとは到底思えません。
職歴に傷が付く前に内定を辞退するべきだと言えます。