入社前に給料無しの研修や課題を強制するのはブラック企業
公開日 2022年3月9日 最終更新日 2022年8月27日
新卒での就職活動や中途の転職活動で内定を貰って一安心しているところ、入社までの期間で研修を行ったり課題を出されると嫌な思いをするかもしれません。
特に新卒の場合、学生として自由に過ごすことが出来る最後の期間を潰されるのは非常に勿体無いと言えます。
ただ、それでも給料が出たりアルバイト扱いで時給が発生するなら納得できるかもしれません。
しかし、それを無給で行う企業があるのも事実です。
今回は、入社前に給料無しで研修を行ったり課題を出すのはブラック企業であることについて解説します。
入社前研修が無給ならブラックである理由
入社前に給料無しで研修や課題を出すのはブラック企業です。
それが任意であり、参加しなくても問題の無いケースやしっかりと給料を払うなら別ですが、強制で無給であるのははっきり言って問題がある企業だと言えます。
ここではその理由を詳しく解説します。
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強制なら給料を払うのは当然
例え研修であったり、資格取得のための課題を出された場合でもそれが強制なら給料を払うのは当然です。
入社後の業務に関わる内容であったり、仕事に必要な資格取得やスキルを身に付ける研修は業務であると考えられます。
それを給料無しで行うのは間違っています。
そんな企業であれば、入社後もサービス残業や無給の休日出勤を強制される可能性が高いです。
これが、強制の研修を給料無しで行うのはブラック企業である理由の一つです。
教育にコストを使わない企業である
本来、仕事を行う上で必要な知識やスキルを身に付けるのは入社してからです。
しかし、入社してから研修を行うと当然給料が発生してしまいます。
それを防ぐ為に、給料を支払わず入社前に行おうとしていると考えられます。
特に内定者は企業よりも立場が弱いケースが多く、たとえ嫌だと思ってもそれを断るのは困難です。
本来必要である教育費用を削減するような会社です。
入社後も同様に、休日や業務後の時間に無給の研修を強制参加させられることも有り得ます。
これも、この様な会社がブラック企業である理由です。
そもそも強制する権利が無い
そもそも、まだ雇用契約を結んでいない内定者に対し、研修に参加することや資格を取得する為の課題を行うことを強制する権利はありません。
例え入社後だったとしても、休日出勤を命じるのにも条件があります。
まだ社員でもなんでもなく、契約を結んでいない人間に物事を強制するのはどう考えてもおかしなことです。
あくまで任意参加であったり、アルバイトとして雇用して時給が発生するならまだしも、参加を強制しさらに給料無しは完全にブラック企業のやり方だと言えます。
内定者の気持ちを無視している
内定を獲得してから入社日までの間は、自由に過ごせる貴重な時間です。
新卒で入社予定の学生であればそれはさらに大切な期間です。
遠方に引っ越す友人がいれば共に過ごせる最後の時間になるかもしれません。
その期間に課題などを強制するような企業は、内定者の気持ちを無視していると言えます。
最後に
今回は、まだ内定者の段階で入社前に研修や課題を給料無しで強制するのはブラック企業である理由を解説しました。
仕事に必要な知識や技術に関する研修は、本来入社してから行うものです。
どうしても入社前に行う必要があるのであれば、給料を払って参加させるのが当然であり、それを無給で行うのは道理が通りません。
もしそんな会社に入社したとしても、休日や業務後に無給の研修に参加させられる可能性があります。
内定後に無給で強制の研修があると知らされた場合、時期的に難しいかもしれませんが他のまともな企業を探す事をお勧めします。