就活で茶番に感じるマナーと企業側の本音を元人事が解説

学生が就職活動をする際に色々調べていると「くだらねぇ…」「これに何の意味があるんだ」と思うマナーやしきたりのようなものの情報に辿り着くでしょう。
みんな同じ服装や髪型、訳の分からない面接時のタブーや過度なまでの本音と建前の使い分け等、考えただけでうんざりするものがたくさんあります。
中にはそれが嫌で就活をしたくないと思ってしまう人もいます。
しかし、この様なマナーを全て真に受ける必要はありません。
正直、企業側の担当者はそこまで気にしてはいませんし、それを気にするような企業に入っても長続きしません。
今回は、就活で茶番すぎると感じるようなマナーとそれに対する企業側の本音について元人事担当の筆者が解説します。
※あくまで筆者が勤めていた企業での本音であって全ての企業が同じ見解な訳ではありません。
茶番すぎる就活マナーと企業の本音

まず、みんな一律に真っ黒なリクルートスーツを着て同じ髪型で同じような事を言うこの風習は、就活本やマナーでビジネスをしている企業や個人が広めているだけです。
はっきり言うと、この風習には人事担当者も迷惑しています。
採用選考しようにも、どの学生も同じに見えてきますし、就活本やサイトを真に受けて建前ばかり話すので本音が見えてきません。
この様に、就活における変なマナーや茶番は学生だけでなく人事担当者としてもうんざりしています。
それでは詳しく企業側の本音を解説します。
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リクルートスーツについて
「就職活動では必ずリクルートスーツを着用しなくてはならない」この様な風習がありますが、これに関しての本音は「常識的なスーツならリクルートスーツじゃなくても問題ない」です。
確かに白や赤なんて派手なスーツだとマイナスな印象を持ちますが、そうでなければそこまで気にすることはありません。
企業に対しての特有の志望動機が無いとダメ
「この会社じゃなければいけない特有の志望動機を話さなきゃダメだ」就活サイトなどでこう解説されていますが、これに対しての本音は「そこまで考えなくていい」です。
まず、一部の大企業以外、ほとんどの会社は同じような事をしている同業他社が無数に存在します。
また、それらと自社の明確な差が無いことくらい人事担当者は自覚しています。
当然、自社じゃないとダメな志望動機が無いことも分かっています。
確かに特有の志望動機を作ることができればベストですが、そうでなくても仕事内容に関しての熱意が伝われば問題ありません。
面接でのマナー(ノック回数やお辞儀の角度等)
面接においてノックをする回数やお辞儀の角度等を細かく指定し、これがマナーだと主張している人もいます。
正直細かすぎますし、就活が茶番だと感じる原因の一つです。
これに対しての企業側の本音は「そこまで細かく見ていない」です。
人事担当者はあくまで人事担当者であってマナー講師ではありません。
そんな細かいマナーまで熟知していませんしそこまで気にしていません。
普通に敬語が使えて会話ができればOKです。
夏でも上着ネクタイ着用
これもよく色々なサイトで言われていますが、真夏でも上着とネクタイを着用しなければいけないのでしょうか?
答えはNOです。
まず、夏にクールビズで仕事をする企業がほとんどです。
自分たちがクールビズなのに学生にだけ上着ネクタイを着用するよう求めることはありません。
逆に、真夏に上着ネクタイを着用し、汗だくで面接に来る方が印象が悪いです。
ただし、これは企業によって考えがかなり異なる部分なので、不安であれば上着とネクタイを持参し雰囲気を見て着用するかどうか判断することをお勧めします。
最後に
今回は、学生が就活で茶番に感じるマナーとそれに関しての企業側の本音について解説しました。
当然、企業によって考え方が異なりますが、それでも就活サイトなどに記載されているような過度なマナーを求める会社は少数です。
ほとんどのマナーに対して「そこまでしなくても…」というのが本音です。
確かに最低限、スーツを着て敬語で話すくらいのマナーは必要ですが、茶番にも感じるほどの行き過ぎた風習は企業も求めてはいません。
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