「権利を主張する前に義務を果たせ」は間違い!パワハラ人間の常套句
「権利を主張する前に義務を果たせ」こんな言葉を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか?
もっともらしい言葉のように聞こえますが、これははっきり言っては間違っています。
確かに一方的に権利ばかり主張するのはNGですが、だからと言って義務を果たさない・果たせないから権利を主張してはいけない訳ではありません。
また、この言葉はブラック企業においてパワハラをするような人間が好んで使う言葉でもあります。
今回は、「権利を主張する前に義務を果たせ」が間違いであり、パワハラ人間の常套句である理由を解説します。
「権利を主張する前に義務を果たせ」が間違いである理由
「義務を果たさない限り権利は一切主張するな!」などというのはあまりにも極端すぎる考えです。
はっきり言いますが、この言葉は間違いであり、下の立場の人間に不利益を押し付けるパワハラ人間の常套句です。
理由としては「正当な権利の行使を差がいする事」や「そもそも義務が先なんて決まりはない事」などが挙げられます。
ここではその理由を詳しく解説します。
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正当な権利の行使を阻害する
この言葉によって、正当な権利を行使することが阻害される可能性が高いことが理由の一つです。
「成果が出ていないから有休を取りにくい」「給料を貰うのが申し訳ない」といったように、本来労働者が持っている権利を行使しにくくなったり、後ろめたい気持ちにさせられます。
これによって得をするのは経営者側であり、労働者にとっては働く環境が悪化するだけだと言えます。
理不尽な事を押し付ける口実になっている
「権利を主張する前に義務を果たせ」という言葉は、パワハラ人間が部下に対し理不尽な事を押し付ける口実に使われています。
「お前は仕事が出来ないんだから残業しろ」→「お前のせいで残業するんだから残業代は請求するな」というように、理不尽な事でも自分のせいだと思い込ませることによって正当化しようとします。
義務を果たさない限り権利を主張するな、などといった事がまかり通るならパワハラ人間やブラック企業のやりたい放題になります。
これもこの言葉が間違いである理由の一つです。
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そもそも義務を先に果たすなんて決まりはない
「権利」と「義務」はセットのように扱われることがほとんどですが、なぜ義務の方を先に果たす必要があるのでしょうか?
何故か当然のように義務を果たさない限り権利を主張してはいけない、などという価値観を押し付けている人がいますが、それは間違いです。
確かに権利と義務は表裏一体のような側面があります。
しかし、どちらが先でどちらが後なんて決まりはありません。
何が何でも義務が先なんてのは、パワハラ人間にとって都合の良すぎる考えだと言えます。
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会社の判断で義務を果たしていないことにされる
百歩譲って義務が先で権利が後だとします。
しかし、義務を果たしたかどうかの判断は誰がどういった基準でするのでしょうか?それは会社側、経営者側の人間です。
極端な話ですが、ノルマを達成したとしても「それくらい当たり前だ、まだまだ足りない」といったように、ちゃんと仕事をして成果を出してもそれを認めないのであれば、義務を果たしていない事にされてしまいます。
これではいくら頑張っても権利を主張することが出来ません。
「権利を主張する前に義務を果たせ」はあまりにも会社側に有利すぎますし、パワハラ人間がいくらでも都合よく利用できる言葉です。
最後に
今回は、「権利を主張する前に義務を果たせ」が間違いであり、パワハラ人間の常套句として使われていることについて解説しました。
確かに権利を主張するだけでなく義務を果たすことは大切です。
ですが、どちらが先かなんて決まりはありませんし、義務を果たさない限り権利を一切主張してはいけない訳ではありません。
労働者の正当な権利の行使を阻害する、パワハラ人間にとって都合の良い言葉です。
これを言われても真に受けず、自分の権利はしっかり守りましょう。
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社畜シンド
大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」、「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。-
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