プライベートに干渉してくるのはパワハラ!上司だからって許されない!
部下のプライベートに関してやたらと干渉してくる上司は結構います。
このタイプの上司は「退勤後や休日は何をしているんだ?」「大人になってそんな趣味じゃ出世できないぞ」といったように、就業時間外の過ごし方に口を出したがる傾向にあります。
自分自身が慕っている上司であって不快に思わないならいいですが、特に仲が良いわけでもなく尊敬している訳でもない上司からそんな事をされると非常に腹が立つことでしょう。
今回は、過剰にプライベートに干渉してくるのはパワハラであって、上司だからと言って許される訳ではない理由を解説します。
プライベートに干渉するのはパワハラ
プライベートの事をしつこく聞いて来たり、口を出してくるような上司の行為は立派なパワハラです。
中には、休暇中の過ごし方や趣味に関してケチをつけてきたり、自分の趣味に合わせるよう強要するなんてとんでもない人間も存在します。
ここでは、上司が部下の私生活に踏み込んで口を出してくるのがパワハラである理由について解説します。
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そもそも私生活に干渉する資格が無い
そもそも、部下の私生活に関して干渉する資格は上司にありません。
会社と結んでいるのはあくまで「雇用契約」であって、上司の指揮下に置かれるのは業務中だけです。
仕事に関してあれこれ指示する権利はあったとしても、休暇中や業務後などの私生活に関してまで干渉、指示する権利は上司にありません。
休日に、会社に悪影響が出たり損害を与えるようなことをしているなら別ですが、そうでないなら休みの日の過ごし方に口を出される筋合いはないと言えます。
あくまで「他人」である
会社内では「上司」と「部下」という関係であっても、業務時間外はあくまで「他人」です。
他人が休みの日にどんな過ごし方をしているのか、何をしているのかと探りを入れてきたり口を出してくるのはどう考えてもおかしな事です。
やたらとプライベートに干渉してくる上司は、このあたりの距離感がおかしいケースがほとんどです。
親しい間柄ならそれもありかもしれませんが、そう思っているのは上司側だけであるなら、部下からすると非常に迷惑に感じる事でしょう。
「個の侵害」にあたる
厚生労働省は、パワハラになりうる行為を6つの類型に分けて提示しています。
部下の私生活に過剰に踏み込む上司の行為は6つの類型の一つである「この侵害」にあたると考えられます。
職場外で部下を監視したり、交友関係を詮索したり、休日の過ごし方や趣味を否定し自分に合わせるよう強要するような行為は立派なパワハラです。
上司だからといって、そのような事をするのが許される訳がありません。
無意味な行為である
部下が私生活でどんな事をしているのか、誰と過ごしているのかを把握したところで、それは仕事に何も影響しません。
会社の上司がそれを把握すること自体、無意味な行為だと言えます。
会社に損害を与えるような事をしていたり、仕事に悪影響が出るような過ごし方をしているなら問題がありますが、そうでないならやたらと詮索や口を出すべきではありません。
最後に
今回はプライベートに干渉するような行為はパワハラであり、上司だからと言って許される訳ではないことについて解説しました。
休日や業務後にどんな生活をしていようが、本人の自由です。
上司は業務中に仕事に関する指示を出すことは出来ても、業務外の事に干渉する資格はありません。
お互い仲が良く親しい間柄なら別ですが、そう思っているのは上司側だけなケースが多いです。
仕事は仕事、私生活は私生活としっかり分けて考え、無意味に干渉しない事が大切です。