社員に「なにくそ精神」や「反骨精神」を持たせようとするのはブラック企業

社員に「なにくそ精神」や「反骨精神」を持たせるために、あえて厳しく指導するという社風の会社が存在します。

そんな会社では、「厳しい指導こそが人を成長させる」「上を見返す為にがむしゃらに働けば実力が付く」といったように、精神論や根性論が蔓延しています。

確かに、多少厳しく言うことが必要な場面はありますが、それを指導の軸だと考えるのは間違っています。

また、度を超えた厳しい指導はただのパワハラですし、それが蔓延しているならブラック企業だと言えます。

今回は、社員に「なにくそ精神」や「反骨精神」を持たせようと無駄に厳しく指導する会社はブラック企業である理由を解説します。

1. 「なにくそ精神」「反骨精神」を持たせようとするのはブラック企業である理由
2. 最後に

「なにくそ精神」「反骨精神」を持たせようとするのはブラック企業である理由

社員を厳しく叱責し、それに対して「なにくそ！！」と頑張る根性や精神を持て、と指導したりそういった思考になるよう誘導する会社は、根性論や精神論が蔓延している体育会系の会社です。

そんな会社では、社員に上記のような精神を持たせるために理不尽な怒り方をしたり、罵声を浴びせるといった事が行われていることもあります。

それでは、なにくそ精神を強要する会社がブラック企業である理由を詳しく見ていきましょう。

関連記事：「体育会系だから」とパワハラを肯定する上司や会社が異常すぎる理由

ただのパワハラである

そもそも、「なにくそ精神を持て！」といって厳しく指導したり、人格攻撃に近いような内容の事を言ったりするなら、それはただのパワハラです。

また、自身のパワハラを誤魔化したり正当化するために「なにくそ根性、反骨精神を持て」なんて言っている場合もあります。

理不尽な叱り方をしてストレスを解消しているだけなのに、それが問題にならないよう「これは指導だ」と言い張っているに過ぎません。

そんな指導方法を会社が良しとしているなら、ただのブラック企業だと言えます。

ついていけず辞める人間の事を考えていない

「なにくそ根性を持て！」、「反骨精神が人を成長させる！」といった方針で部下を指導する上司やそれを推奨している会社は、厳しい指導についていけず辞めてしまう人間のことを何も考えていません。

中には、それが原因で体調を崩してしまい、辞めざるを得なくなる人間もいるでしょう。

それを「あいつは根性が足りない」「メンタルが弱いからついてこれなかったんだ」と辞めた人間のせいにするような悪質な会社も存在します。

このように、厳しすぎる指導についてこれず、辞めてしまったり体調を崩す人間がいることも、「なにくそ精神」を持たせようとする会社がブラック企業である理由の一つです。

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精神論でしか指導できない会社である

「反骨精神を持て」「なにくそ根性でがむしゃらに努力しろ」といった社風の会社は、精神論でしか部下の指導や管理ができない会社です。

まともな会社では、今時このようなパワハラまがいの指導なんてしませんし、ほめて伸ばす方法を模索したり、待遇を良くする方向で従業員のモチベーションを上げようとします。

そうせずに（出来ずに）、未だに精神論で従業員をコントロールしようという考えは、時代に取り残された会社がする事です。

関連記事：精神論や根性論で仕事をする上司は使えない理由

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最後に

今回は、「なにくそ精神」や「反骨精神」を持てと理不尽な叱責や指導をする会社はブラック企業である理由を解説しました。

「反骨精神を持て」などといって厳しく叱りつけるのは、自分のパワハラを正当化しようとしているだけです。

また、厳しすぎる指導によって退職してしまう人間の事を何も考えていない場合が多く、逆に「軟弱な奴だ」と辞めた人間を非難する事さえあります。

そんな会社はただのブラック企業です。

もし、今そのような会社に勤めているなら、早めに脱出する事をお勧めします。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」、「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。