上司が言う「嫌なら辞めろ」は正論ではない!ただのパワハラである理由

上司が言う「嫌なら辞めろ」は正論ではない!ただのパワハラである理由

あなたの職場には、何かあるとすぐに「嫌なら辞めろ!!」と言う上司はいませんか?

このような事を言う上司は、「うちの会社が気に入らないなら他所に行けばいい」とまるでそれが正論かのように語りますが、それは間違いです。

「新人なのに管理職並みの給料を要求する」といったように、明らかに労働者側の主張がおかしい場合は別ですが、労働環境が劣悪な場合などに、その改善を要求するのは何も悪い事ではありませんし、それに対して「嫌なら辞めろ!」などと言うのは、ただ黙らせようとしているに過ぎません。

今回は、上司が言う「嫌なら辞めろ」は正論ではなく、ただのパワハラである理由を解説します。


「嫌なら辞めろ」は正論ではなくパワハラである理由

従業員に長時間にも及ぶ残業をさせたり、最低賃金スレスレの給料で責任の重い仕事をさせておきながら、それに不満が出ると「嫌なら辞めろ」というのは、反論を封じて黙らせようとしているだけです。

そもそも、生活もありますし嫌だからといってその場ですぐに辞めるのは不可能ですし、上司もそれが分かっています。

「簡単には辞められない」のが分かっていて「嫌なら辞めろ」などと言って無理難題を押し付けようとするのはただのパワハラですし、全く正論ではありません。

ここではその理由を詳しく解説します。


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面倒事を押し付けた上で不満を言わせず従わせている

結局のところ、「嫌なら辞めろ!!」などといったセリフを吐く上司は、面倒な仕事や困難な仕事を部下に押し付けた上で、不満を言わせず黙って従わせようとしているだけです。

先にも書きましたが、嫌だからといってその場ですぐに退職するのは現実的ではありません。

上司からそんな事を言われても、嫌だと思いながらも黙って従うしかない状況に追い込まれてしまいます。

このように、「嫌なら辞めろ」は面倒な仕事を押し付けたうえで、一切反論をさせない為に使われる言葉であり、全く正論ではありません。

そうやって部下を無理矢理従わせるのは立派なパワハラだと言えます。


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会社(上司)の悪い点を改善する気が無い

部下が自分勝手な主張をしたり、ただ我儘を言っているだけなら「嫌なら辞めろ」と言われるのも仕方がありません。

そうではなく、明らかに会社や上司に問題があるのに「嫌なら辞めろ」と部下に言い放つのは、会社や上司の悪い点を改善する気が無い証拠です。

ある意味、臭いものに蓋をしているようなものだと言えます。

このように、会社や上司の問題を誤魔化す為に「嫌なら辞めろ」といっているのであれば、それは全然正論ではありませんし、ただのパワハラです。


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邪魔な人間を排除しようとしている

「嫌なら辞めたらどうだ!?」などと何度も言われると、上司への不満を強く持つ人間は、その内本当に辞めてしまいます。

それはある意味選別のようなものであり、最終的には何を言われても辞めない人間だけが残るので、その状況はパワハラ上司にとって好都合だと言えます。

強く当たり散らしても辞めず、大人しく黙って従う部下ばかりの環境が出来上がると、パワハラ上司は今まで以上にやりたい放題することでしょう。


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最後に

今回は、「嫌なら辞めろ」は正論ではなく、ただのパワハラである理由について解説しました。

結局のところ、上司はそんな事を言っても部下は簡単には辞めないことが分かっています。

この言葉を使うだけで無理難題を押し付けたり、理不尽な事をしても反論されないのですから、パワハラ上司にとってはとても都合の良い言葉だと言えます。

また、会社や上司の悪い点を改善しないと宣言しているようなものなので、そんな会社には未来はないでしょう。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。