有給を使うと評価が下がる会社はろくでもないブラック企業である理由

有給を使うと評価が下がる会社はろくでもないブラック企業である理由

有給休暇を頻繁に取得する人間に対し、「使いすぎだ」「やる気が無い」「休む事しか考えていない」といって評価を下げる会社が存在します。

賞与の査定を低くしたり、昇格に関する人事評価をマイナスにしたりと、有給を使っただけでそれがまるで悪い事であるかのような扱いをする会社がそれに当たります。

先に結論から言うと、有給を使うと評価が下がる会社はまともな会社ではありません。

今回は、有給休暇を取得すると低評価されるような会社はろくでもないブラック企業である理由を解説します。


有給を使うと評価が下がる会社がブラック企業である理由

そもそも、有給休暇は労働者に認められた権利であり、それを行使したからといって評価を下げるのはおかしな事ですし、そんな事をされてしまっては満足に休むことが出来なくなってしまいます。

はっきり言って、有給を取得したからといって低評価をするのはブラック企業です。

理由としては「権利の行使を阻害している」「休まず働く人間を評価する古い価値観が残っている」などが挙げられます。

それでは、理由を詳しく解説します。


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権利の行使を阻害している

まず、有給を使ったからという理由で評価を下げられてしまうのであれば、まともに有給を取得することが出来なくなってしまいます。

「賞与の査定を下げられる」「昇格できなくなる」といった不利益な扱いを受けるなら、休みにくくなるのは当然です。

このように、本来労働者に認められた「有給休暇」という権利の行使を阻害しているのが、有給を使うと評価を下げる会社がろくでもないブラック企業である理由の一つです。


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そもそも有給取得を理由に評価を下げるのはNG

そもそも、有給を取得したからという理由で賞与の査定を下げたり、その他人事評価をマイナスにして不利益な扱いをするのは労基法によって禁じられています。

つまり、有給取得を理由に低評価をした時点で、その決まりを無視していると考えられます。

まともな会社はそんな事をしませんし、それを平然と行うような会社はコンプライアンス意識が低いブラック企業だと言えます。


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休まず働く人間を評価する古い価値観が残っている

有給を使っただけで「あいつはやる気が無い」「休む事ばかり考えているダメな奴だ」といった事を言われるような会社は、未だに「休まず長時間労働する事が美徳」といった価値観が蔓延している可能性が高いです。

有給の年5日取得義務があるこの時代に、「有給を使ったから評価を下げる」などといった会社は、過酷な働き方を良しとする、時代に逆行したブラック企業です。

そんな会社には、有給だけでなく他の様々な面で、前時代的な悪習が残っていると考えられます。


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最後に

今回は、有給を使うと評価が下がる会社はろくでもないブラック企業であることについて解説しました。

そのような事をする会社は、賞与や昇格などの査定を盾にして、有給の取得を妨げるブラック企業です。

また、有給を取得したからという理由で不利益な扱いをするのは、労基法的にもNGですし、そんな事をする時点でコンプライアンス意識がまともにない会社だと考えられます。

その上、有給の年5日取得義務がある今の時代に有給を使いづらくする会社は、休まず働く事を良しとしている、時代に逆行した会社だと言えます。

いずれにせよ、社員の権利行使を阻害するような会社はまともな会社ではありません、ただのブラック企業です。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。