転職に懲戒解雇された経歴の影響は?転職先にバレる?
公開日 2021年6月4日 最終更新日 2021年10月16日
懲戒解雇により会社を退職され、転職先を探している方が一番気になるのは「転職に影響するのか?転職先にバレるのか」という事でしょう。
そもそも懲戒解雇されたということは、何かしら会社に不正行為を行なったことによる処分を受けたという事なので、転職先に知られると悪い印象を与えるのは間違いありません。
それでは転職できないかというとそうでもなく、今では普通に働いている人も大勢います。
そこで今回は、懲戒解雇された経歴は転職に影響するのか?転職先にバレるのかについて解説していきます。
そもそも懲戒解雇とは?
懲戒解雇とは、労働者が何かしらの不正・違反行為を行なった際に下される懲罰的処分のことをいいます。
例としては「会社のお金を横領した」「各種ハラスメント行為を行なった」「無断欠勤を繰り返した」などが挙げられます。
また、懲戒解雇は会社が行なう処分としては最も重いものとなるので、この経歴が転職先に知られると印象がかなり悪くなることは避けられません。
関連記事:解雇の種類と基礎知識・退職金や解雇予告手当はどうなる?
懲戒解雇は転職に影響する?
懲戒解雇された経歴は会社を退職した後も、社会人として働く上で一生ついてまわります。
「不正行為を働いた」事実は社会的信用を失墜させるほどのものであるので、転職先に知られた場合、採用に大きな悪影響が生じます。
その為、懲戒解雇されるような事をしないのが一番ですが、既にされてしまった場合、深く反省していること、2度と同様のことを行なわないという決意を面接官に精一杯伝えるしかありません。
関連記事:懲戒解雇とは?どんな理由でされるの?
懲戒解雇された経歴は転職先にバレる?
懲戒解雇された経歴が転職先にバレるかどうかは完全にケースバイケースです。
普通に転職活動をしていたらバレない可能性のほうが高いですが、案外意外なところからバレてしまうこともあるので、絶対にバレないとは言えません。
面接で自分から言う必要はありませんし、普通であれば面接官からそんな事を聞かれることは無いでしょう。
ではどのような時にバレるのでしょうか?いくつかご紹介します。
転職先にバレるケース
転職先に懲戒解雇された経歴がばれてしまうケースはいくつかあります。
そのほとんどが、他人の口から情報が漏れてしまうことにより、バレることとなります。
意外と世間は狭く、懲戒解雇されたことを知っている人間と仕事上で関わってしまったり、前職の会社とやり取りをすることにより、発覚してしまうこともあります。
ここではばれてしまうケースを3つご紹介します。
履歴書の賞罰欄
履歴書の賞罰欄には懲戒解雇されたことを記載しなければなりません。
ここで嘘の記載をしたり空欄にすると後々問題になりますので正直に記載しましょう。
どうしても書きたくないのであれば、賞罰欄の無い履歴書を使用するという方法もあります。
前職への問い合わせ
採用を決める最、前の職場へどんな人物だったか、仕事は出来たかなど問い合わせる企業もあります。
その時に懲戒解雇されたことをばらされる可能性があります。
ただし、近年は個人情報の取り扱いやコンプライアンス等の理由により、問い合わせがあっても答えないのが当たり前となっているので、まともな会社であればここからバレることはありません。
ですが、たまたま前職の会社と転職先が取引をしており、運悪く発覚してしまうケースもあります。
同業他社の場合
前職と同業他社に転職する場合、横のつながりが強い業界だとうわさが立っていることがあります。
予期せず情報が回っており、発覚してしまうことは十分有り得ます。
また、そうでなくても前職の会社の人間と知り合いで、やり取りをしている人物がいたとしたらそこからバレてしまうことも考えられます。
もし、懲戒解雇されたことが知られたくないのであれば、前職とは違う業種の企業に行く事をお勧めします。
最後に
今回は懲戒解雇された経歴が転職に影響するのか、また転職先にバレてしまうのかについて解説しました。
やはり懲戒解雇されたという事実は転職へ悪影響を及ぼすのでなんとか諭旨解雇になるよう会社と相談するのが一番です。
また、既にされてしまった場合、隠すのは絶対にいけませんが逆にわざわざ自分から話す必要はありません。
そして、転職先には基本的にバレる事は稀で、運が悪くない限り大丈夫だと考えられます。
懲戒解雇は今後の人生に大きな影響を与えます。そのようなことにならないよう、不正・違反行為は絶対に行なってはいけません。