裁量権が大きい仕事のデメリット、実はリスクが高いだけ

裁量権が大きい仕事のデメリット、実はリスクが高いだけ

「裁量が大きい仕事がしたい」「決定権があるポジションに付きたい」そんな考えで就職先を探している方は結構います。

特に新卒で就活していると「裁量権がある仕事」というのが良い事のように語られることが多いです。

確かにそれが良いケースもありますが、必ずしもそうとは限りません。

逆に、無駄に裁量が大きくなることで責任が増えすぎたり、やりがい搾取に利用されることもあります。

良い面だけでなく、デメリットもしっかり把握しておくことが大切です。

今回は、裁量権が大きい仕事のデメリット、実際はただリスクが高いだけであることについて解説します。


裁量権が大きい仕事のデメリット

裁量権とは、何か物事を決める際の意思決定権の事を指します。

例えば、プロジェクトの予算をいくらにするか、人員配置をどうするか、新設備の導入決定など大きなものから、自分の1日のスケジュールを決めるといった小さなものまで色々あります。

この裁量が大きいほど良いといった風潮がありますが、実はそうではありません。

裁量権を持つということは、責任を負うという事でもあります。

ここでは裁量が大きい仕事のデメリット、リスクを具体的に解説します。


関連記事:「失敗を恐れるな」は無責任な人間の言葉!真に受けてはいけない




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責任を負わされる

一番大きなデメリット、リスクは、「裁量権が大きい仕事に就くほど自分の責任も大きくなる事」です。

自分が決めたことが失敗した場合、会社に大きな損害を与えてしまうかもしれません。

零細企業やベンチャー企業など小さな会社だと、それが原因で倒産してしまう可能性もあります。

その責任を負えるのか、そのプレッシャーに耐えられるのかという事を考慮せず、単に裁量だけを求めるのは非常に危険です。

これがデメリット・リスクの一つです。


やりがい搾取に利用される

「大きな決定権を持って仕事ができる」といったアピールをする会社は、それをやりがい搾取に利用していることも考えられます。

「昇給はしないけど役職を付けてやる」「裁量がある仕事をするのは良い経験になる」などと言って、その責任には到底割に合わない待遇で働くよう誘導するブラック企業も存在します。

「大きな仕事ができる」と思うかもしれませんが、実際はただリスクを押し付けられているだけだと言えます。


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実は裁量なんてない

裁量があるように見せかけて、実は全くなかったなんてケースはよくあります。

「この仕事はお前に任せた」と上司から言われ、自分の考えで進めようとすると「勝手にやるな」「俺は何も聞いてないぞ」と責められます。

「任せた」と言っているのにもかかわらず、こまめな報連相を求められ、最終的な承認は上司がするといった様に、実は裁量なんて何もないと非常にストレスが溜まりますしモチベーションも低下するでしょう。


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誰も助けてくれない可能性がある

裁量権が大きな仕事をする場合、自分が困っている時に誰も助けてくれないなんて場合もあります。

同僚に相談しても、「下手に口を出したら自分も責任を負うことになるのでは?」と恐れられ何もアドバイスを貰えないことも考えられます。

また、上司は「お前に任せた仕事だろ、自分でどうにかしろ」と丸投げをしてくる可能性もあります。

これもデメリットやリスクの一つです。


最後に

今回は、裁量権が大きな仕事のデメリット、現実はただリスクが高いだけである理由を解説しました。

確かに仕事や業界での経験が長く、自分の実力に自信があるなら大きな仕事をするのもいいですが、若い内は別です。

自分の決定権が大きいということは、それだけ大きな責任を負わなければならないということです。

場合によっては周囲の人間は誰も助けてくれず、自分一人で解決しなければならないなんてこともあります。

それを考慮せずただ裁量だけを求めるのは非常に危険でハイリスクだと言えます。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。