ブラック企業が生まれる理由とは?会社と人それぞれに問題あり!
世の中にはブラック企業と呼ばれる会社が多数存在します。
低賃金で常軌を逸したような長時間労働を強いられたり、達成不可能なノルマや納期を設定されたり、パワハラやモラハラが蔓延していたりととにかく労働環境が最悪な会社です。
近年、働き方改革等で労働環境の見直しが進んでいますが、未だにブラック企業は日本中にあります。
そもそも、なぜそのような会社が出来上がるのでしょうか?
それは、会社とそこで働く人、双方に原因があります。
今回は、ブラック企業はなぜ生まれるのか?その理由について解説します。
ブラック企業が生まれる理由
会社とそこで働く従業員、それぞれに問題があるため、ブラック企業と言われるような最悪な会社が生まれます。
会社側の問題としては「儲からないビジネスモデルを採用している事」、従業員側の問題としては「辛い事が美徳だという価値観がある事」などが挙げられます。
ここでは、それぞれ具体的に解説します。
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儲からないビジネスモデルを採用している
そもそもビジネスモデルが成り立っていなかったり、ほぼ儲からないような構造になっていることが一番大きな原因です。
対して利益の出ない商材を薄利多売で売っているようなものがそれに当たります。
とにかく労働量を増やすしか利益を出す方法が無く、結果として長時間労働に繋がります。
また、利益を新たに生み出す手段が無いため、コストカットに走る傾向にあります。
それが行き過ぎてサービス残業を強要したり、無理な精神論が横行することになります。
これが、ブラック企業が生まれる理由の一つです。
苦労を賛美する管理職がいる
「仕事とは辛いものでなくてはならない」といったように、体育会系の価値観を持っている従業員がいると、会社がブラック化していきます。
特に、若い頃に激務だったり理不尽な扱いを受けてきた高齢の管理職にありがちです。
「自分が辛い思いをしてきたんだから若い奴も苦労するべき」「若手が楽をするのは許せない」といったように、本来必要の無い苦労を押し付ける人間が上の役職に就いていることも、ブラック企業が生まれる理由の一つです。
洗脳された意識高い系従業員がいる
ビジネス雑誌や自己啓発本などに、ブラックな働き方を推奨するような内容が書かれていることがあります。
「休日こそ周りに差をつけるチャンス」「一流のビジネスマンはいつでも仕事が出来るようにしておく」「仕事が捗るので早朝出社」などといった事を真に受けた意識高い系従業員がそれを実践します。
結果、早出や休日出勤、残業が当たり前という雰囲気になり、ブラック企業が誕生します。
余談ですが、ビジネス雑誌に書かれているような意識高い働き方は、雇われている会社員ではなく個人事業主向けであることが多いです。
それを勘違いした会社員がいると周囲に悪影響をもたらします。
劣悪な環境でも誰も文句を言わない
これはある意味仕方のない事ですが、残業代が出なかったり達成不可能なノルマを押し付けられても、それに対し誰も文句を言わないことも、ブラック企業が生まれる理由・原因になります。
不満を持っていてもそれを口に出さず、大人しく従っているため、経営者は環境を改善しようとしません。
筆者の経験では、おかしなことはおかしい、嫌な事は嫌だとはっきり口に出して伝える人間がいる会社は、労働環境が良い傾向にあります。
難しい事ではありますが、不満を自分の中で留めておかず、上層部に伝えることが大切です。
最後に
今回は、ブラック企業が生まれる理由について解説しました。
待遇が悪かったり、劣悪な環境の会社が存在するのは、会社側とそこで働く従業員側、それぞれに問題があるからです。
儲からないビジネスモデルに固執するあまり、利益を出す為に無理な働き方の強要やコストカットに走ることでブラック企業が誕生します。
また、意味のない苦労を強いる管理職がいたり、無駄に意識の高い従業員がいると会社がブラック化していきます。
環境を改善するためには、おかしなことはおかしいとはっきり口に出して伝えることが大切です。
それでも改善しないようであれば早めに転職することをお勧めします。