「分からない事は聞いて」「それくらい自分で考えろ」は上司が完全に悪い理由
公開日 2022年10月30日 最終更新日 2023年2月19日
新卒や中途未経験で入社すると、最初は仕事に関して分からないことだらけで苦労することになります。
上司や教育担当の人間は「分からない事があったら何でも聞いて」と言うものの、いざ質問すると「それくらい自分で考えろ」と言われ困惑した経験のある方は多いのではないでしょうか?
はっきり言いますが、これは質問をした人間ではなく、パワハラまがいのことをする上司や先輩に問題があります。
今回は、「分からない事は聞いて」からの「それくらい自分で考えろ」は上司側が完全に悪い理由について解説します。
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「分からない事は聞け→それくらい考えろ」は上司が悪い理由
入社したてで知識やスキルが何もない人間に対し「分からない事は何でも聞いて」と言いつつ、いざ聞こうとすると「それくらい自分で考えて」といって突き放すのは上司側が完全に悪いと言えます。
その理由としては「典型的なダブルバインドである事」や「質問していい基準を示していない事」などが挙げられます。
それでは詳しく見てきましょう。
関連記事:指示待ち人間は悪くない!問題は上司にある理由
典型的なダブルバインドである
二つの矛盾した事を相手に求める事を「ダブルバインド」と言います。
これは私生活において様々な場面で見られることですが、仕事上でも頻繁に発生します。
例えば、「指示待ち人間になるな」といいつつ、いざ自分で仕事を探すと「勝手にやるな」と叱りつけるような行為です。
「何でも聞いて」からの「それくらい自分で考えろ」もこのダブルバインドに当たります。
このダブルバインドはやられた側の精神的なダメージが大きく、中には退職してしまう人間もいます。
当然、そんな事を自分よりも下の立場の人間にしていい訳がありません。
これが上司が悪い理由の一つです。
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聞き方を教えていない
「何でも聞け」「自分で考えろ」これをする人間がよく使う言い訳に「聞き方が悪い」というものがあります。
「自分がどこまで理解しているか伝えていない」とか「自分の意見を言わないのが悪い」などと言いますが、はっきり言ってこれは教える側の言い訳です。
確かに聞き方・質問の仕方は大切ですが、新卒や若手社員に対してはそこまで教えるのが上司や教育担当の仕事です。
質問の仕方を教えていないのに「質問の仕方が悪い」などと言って相手を責めるのは、自分の仕事を放棄しているとも言えます。
これも上司側が悪い理由の一つです。
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基準を示していない
こんな矛盾した事をする人間は、その判断基準を示していない事がほとんどです。
自分の頭の中に「このレベルなら自分で考えて答えを見つけるべき」「これは聞きに来たら教えてやるか」といった基準が存在します。
それを相手に教えず自分の頭の中にしかない為、この様なことが起こります。
部下はエスパーではないので頭の中を読み取る事なんて出来ません。
基準を言語化して示さないのであれば、それは教える側に非があると言えます。
時間の無駄である
はっきり言ってこのような不毛なやり取りをするのは時間の無駄です。
部下は分からない事が解決しない為仕事が進みませんし、上司にはそのしわ寄せが来ることになります。
「分からない事は聞きに来い」→「それくらい自分で考えろ」なんて事を繰り返しても誰も得をしません。
そのような状況を改善するのは上司の仕事です。
それをせずに永遠とこれを繰り返すなら上司の能力不足です。
最後に
今回は、「分からない事は何でも聞いて」からの「それくらい自分で考えろ」は上司側が完全に悪い理由について解説しました。
そもそもこれは典型的なダブルバインドです。
場合によってはパワハラだと判断されることもある為、絶対にやってはいけない事です。
また、部下の質問の仕方が悪いとしても、それを教えるのも上司の仕事ですしそれをしないなら自分の仕事を放棄しているとも言えます。
そんな上司の下で仕事を続けても辛いだけです。
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社畜シンド
大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」、「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。-
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