「なんで怒ってるかわかる?」と言う上司に要注意!指導ではなくパワハラだ

「なんで怒ってるかわかる?」と言う上司に要注意!指導ではなくパワハラだ

「なんで怒ってるかわかる?」このような言葉を使って部下を叱りつける上司は多くの会社に存在します。

この手の事を言う上司は、わざわざ自分が怒っている理由を部下に尋ねる事が「部下に考える力を付けさせる為の指導」だと思っていることがあります。

しかし、部下にとってはこの質問をされるだけで責められたり一方的に追い詰められることがほぼ確定している為、もはやただのパワハラだと言えます。

今回は、「なんで怒ってるかわかる?」という上司に要注意、それは指導ではなくパワハラである理由を解説します。


「なんで怒ってるかわかる?」がパワハラである理由

「なんで怒ってるかわかる?」と部下に問いかける事が指導だと思っている人間もいますが、部下にとっては言われた瞬間に追い詰められることがほぼ決まってしまうため、そんな問いかけはパワハラです。

また、部下を苦しめる為に意図的に問いかけているという悪質な人間も存在します。

それでは、「なんで怒ってるかわかる?」という質問がパワハラである理由を詳しく見ていきましょう。


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「今からお前を責め立てるぞ」という宣言である

「なんで怒ってるか分かるか?」という問いかけは、ただ「今からお前の事を責め立てるぞ」と宣言しているに過ぎません。

仮に、部下がミスをしたことによって上司が怒っていたとしても、いちいちそれを部下に尋ねる必要なんてありません。

「どうしてこのミスをしたの?」と「ミスをした原因」を問いかけるならまだしも、「ミスをしたという事実」を問いかけるために「なんで怒ってるか分かるか?」などというのは意味がありませんし、ただ部下を責め立てているだけです。

これが、そんな質問をして部下を追い詰める上司の行為がパワハラである理由の一つです。


ダブルバインドをする為に聞いている

「ダブルバインド」という、部下に矛盾した命令を出したうえで叱りつけるパワハラ行為が存在します。

例えば、「分からない事は聞きに来い」と言いつつ、実際に質問しにいくと「それくらい自分で考えろ」といった上司の命令がそれに当たります。

この「ダブルバインド」をするために「なんで怒ってるか分かるか?」と部下に問いかけている場合があります。

この質問に対し「分かる」と答えると「じゃあなんでそんなことをしたんだ!」と叱り、「分からない」と答えると「そんなんだからダメなんだ!」と叱ります。

結局、どう答えても叱られることに変わりなく、そんな上司の行為はパワハラだと言えます。


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怒る材料を探している

「なんで怒ってるか分かるか?」という問いかけをする人間は、「部下を一方的に叱りつける」という結論が既に決まっていることがほとんどです。

そして、そんな事をする人間は部下を叱る材料を常に探している場合が多く、この問いかけに対する部下の回答も「叱る材料」にしようとしています。

「なんで怒ってるか分かるか?」から始まり、その後のやりとりで部下がボロを出すのを待ち、ボロを出したらそれについて更に叱りつけることでしょう。

そんなのは指導でも何でもありません、ただのパワハラです。


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最後に

今回は、「なんで怒ってるか分かるか?」と部下に問いかける行為は指導ではなくパワハラである理由について解説しました。

そもそも、そんな問いかけをする必要なんてありませんし、「今からお前を責めるぞ」と宣言しているに過ぎません。

また、どう答えても叱られることに変わりなく、それは一種のダブルバインドです。

このような方法で部下を叱りつける上司はまともではありません。

もしそんな人間が自分の上司なのであれば、早めに異動や転職をすることをお勧めします。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。