「当事者意識がない」と叱る上司はおかしい、さっさと離れるべきだ

「当事者意識がない」と叱る上司はおかしい、さっさと離れるべきだ

新入社員や若手社員に対し、「当事者意識を持って仕事に取り組め!」「お前は当事者意識が足りない」などといった説教をする上司が世の中には存在します。

「当事者意識」と言われてもよく分からない方が多いと思いますが、要は「主体性」や「責任感」を持って仕事をしろという意味です。

それだけ聞くと上司は正しい事を言っているように思えますが、冷静に考えてみましょう。

「主体性」や「責任感」といった、漠然としていて曖昧なものを持てと言われても部下はどうしようもありません。

また、具体的にどうしたら当事者意識を持てるのかを示すのが上司の役割です。

ただ「当事者意識を持て」とだけ説教するのは適切な指導だとは言えません。

今回は、「当事者意識がない」と叱る上司がおかしい理由と、そんな上司からはさっさと離れるべきであることについて解説します。


「当事者意識がない」と説教をするのはおかしい理由

「当事者意識がない」などと言って部下を叱る上司ははっきり言っておかしい上司です。

そもそも「当事者意識」なんてものは非常に曖昧で抽象的なものですし、目には見えないものです。

それを部下が持っているかどうかなんて、他人が判断できることではありません。

勝手に「当事者意識がない」と決めつけて叱ること自体が間違っていると言えます。

ここでは、そんな説教をする上司がおかしい理由を詳しく解説します。


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上司の主観で「当事者意識の有無」を決めつけている

先にも記載しましたが、そもそも「当事者意識を持っているかどうか」などといったことは、本人でないと分からない事です。

有無を判断する明確な基準がある訳でもなく、上司の主観で「こいつは当事者意識があるな」「こいつは当事者意識がない」と勝手に決めつけているだけです。

曖昧で目に見えない、抽象的なものを持っていないと勝手に判断して叱る上司は、はっきり言っておかしい上司です。

そんな人間からはさっさと離れないと、次から次に主観的な決めつけで叱られる羽目になります。


「指導したふり」をする時に使われる言葉である

仕事でミスをしたり、思ったような成果を出せない部下を叱る際に「当事者意識がないからそんなことになるんだ」というセリフを使う人間が多いです。

まともな上司であれば、ミスを無くす方法や成果を上げる方法など具体的な事に関して指導します。

そうではなく、ただ「指導したふり」をしたいだけの上司は「当事者意識がないから~」といったふんわりとしたことしか言いません。

そんな叱り方をされたとしても、部下には何のプラスもありません。

これも、「当事者意識がない」と叱る上司がおかしい理由の一つです。


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無意味な叱責である

仮に部下に当事者意識がないなら、「どうやったら持てるか」といった具体的な方法を考え指導するのが上司の仕事です。

ただ「当事者意識を持て」というだけなら誰にだってできますし、「気合で何とかしろ」といった精神論を語っているのと同じです。

「当事者意識を持て」と叱り、具体的にどうしたらいいかを指摘しない上司は、「部下が自分で勝手に当事者意識を持つ」事を期待して待っているだけだと言えます。

そんな人間は「部下を指導する」という自分の仕事を放棄している人間であり、管理職として失格です。


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最後に

今回は、「当事者意識がない」と部下を叱る上司の行為はおかしいことであり、そんな人間からはさっさと離れるべきであることについて解説しました。

そもそも当事者意識の有無なんてものは目に見えるものではなく、上司の主観で勝手に決めつけているだけです。

そんな決めつけで叱られても部下は困りますし、なんのプラスにもなりません。

そんな上司に我慢し続けても、理不尽に叱られる日々を送るだけなので、早めに離れる方法を模索することをお勧めします。

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この記事を書いた人

社畜シンド

大学卒業後、大企業から中小零細企業まで様々な規模のブラック企業にて合計約10年勤務。 過去の経験を活かし、ブラック企業やパワハラに悩んでいる方に向けて当ブログ及びツイッターで情報発信を行う。 ツイッターのフォロワー数1万人以上。 Amazon kindleにて電子書籍「部下を潰す自分勝手な上司たち」「社員を洗脳するブラック企業の卑劣な手口」を出版。